『コード・ブルー』5人が語る“成長と感謝” 出会いから10年、山下智久「みんなといると安心する」

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『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』は7月27日より公開

 ドクターヘリに携わる医療関係者の葛藤と奮闘を描いた『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』が、明日27日より公開される。2008年に連続ドラマとしてスタートしてから10年の時が経ち、主演の山下智久(33)をはじめ、新垣結衣(30)、戸田恵梨香(29)、比嘉愛未(32)、浅利陽介(30)らメインキャスト5人に『コード・ブルー』が与えた影響や変化、これまでの歩みを振り返ってもらった。

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 同シリーズはSeason1以降もスペシャルドラマ(2009)、2nd Season(2010)、そして昨年7年ぶりに3rd Seasonとして復活。主人公のフライトドクター・藍沢耕作(山下)を中心に、リアルな災害・医療現場とそこで働く人々と患者たちのふれあいや人間ドラマを丁寧に描き、人気を博してきた。劇場版では、成田空港や海ほたるを舞台にした大規模災害と、そこに巻き込まれた患者たちが織りなす人間ドラマ、そして10年間多くの困難に立ち向かい支え合ってきた藍沢、白石恵(新垣)、緋山美帆子(戸田)、冴島はるか(比嘉)、藤川一男(浅利)の5人が歩むそれぞれの旅立ちへの道が描かれる。

 主演を務める山下が初めて藍沢を演じたのは、23歳のとき。5人全員で「若いね」と笑いあった後、山下は「尖っていた」という当時や、今までの変化と成長をこう語った。

 「Season1の頃は若気の至りで無駄に尖っていました。藍沢と同じように、自分の腕を磨きたいっていう思いが前面に出ていて、周りが見えていなかったです。とにかく視野が狭くて自分の主張が強かった。2ndのときもまだ大人になりきれていなかったりして、自分の人生と作品がリンクしていたと思います。そこから7年経っていろんな経験をして、僕自身も人のことを知りたいなって思うようになった。『誰かのために医者を今をやっているんだ』というセリフがありますが、僕も自分のためというよりその先のために、誰かにいい影響を与えたいという思いで今仕事をしているので、いい意味でそれを役に反映できました」。

 撮影前には、5人とスタッフらでトータル7、8時間に及ぶ話し合いが行われ、劇場版の方向性を決めた。

 新垣は「もしも5人で治療をするという場面を作るとしたら、それぞれ経験を積んだ5人が集まるので現実離れしたできごとを作らないといけない、でもそれはリアルではないという意見が出て納得したり。具体的な話し合いがちゃんとできたのは、これまでの10年で積み上げてきた時間があったからです。しっかり理解してから演じることができました」、戸田は「みんな成長してそれぞれのパートが増えていったけれど、最終的には5人が一つであることを見せたい、そうであってほしいということを伝えました」と、それぞれ話し合いの内容を明かす。

 キャストたちにとっては、役者として成長した10年でもあり、作品を通して命の重みを知る10年でもあった。比嘉は「“今を大切に”というのは常に思います。身内の死も経験するようになってきて、受け入れられないこともあるけれど、『コード・ブルー』で学ばせてもらっていたことだなと思うし、いつか経験しないといけないこと。後悔しないよう生きよう、自分の思いは伝えていきたいと思います」。浅利も、演じることで「実際の医療従事者がどういうことをして、病院内でどういう奇跡が起きているかを知るいい機会になりました。命に対してできないこともあるけれど、そこに立ち向かっていく人々の生き方から命の重みを教えてもらいました」と、かみ締めた。

 最後に、それぞれの役者人生にとって『コード・ブルー』はどんな作品になったのかを聞くと、作品をつくってきたスタッフ、キャストへの感謝、そして自身と共に歩んできた同作への熱い思いがあふれてきた。

山下「10年間も同じ役について考えられる状況を作ってくれたのは幸せですし、映画を観ながら、僕が死ぬときはこの5人のことを思い出すだろうなって思ったんです。みんなといると安心するし、信頼感をもって現場にいることができたのも、10年間続けられた一つの大きな理由になっています。それくらい僕の人生のなかで大きな大きな作品です」

新垣「私にとっては“学校”のような作品です。20代スタートから始まって、終わりに再集結することができて、同じスタッフさん、キャストに囲んでもらっているなかで改めて学び直すことができました。この5人も最初からこういう関係ではなくて、月日が経つごとに信頼や尊敬が大きくなってきました」

戸田「これまでを振り返ることができるし、それぞれの変化や成長を見て感じ取ることができる作品はなかなかないです。現場に戻ったときに当時のことをすごく思い出すし、フラットでいられる。私にとって『コード・ブルー』は原点の場所です」

比嘉「『影響を受けて看護師になりました』と言ってくれる方にたくさんお会いするようになって、その方にとって冴島は架空の人物じゃないんだ、生きているんだって思ったときに責任の重さを感じました。たくさんつらい思いもしたし苦しかったけれど、幸せな瞬間もあった。だからこそ、私もたまに見返して原点に戻ろうって思います。ずっと忘れたくないし忘れない、自分の中での宝物になった作品です」

浅利「僕にとっては“骨”です。『コード・ブルー』をきっかけにいろんな方たちとお芝居して、沢山のスタッフさんたちの話を聞いて、ドラマ作りの大変さも学びました。1stシーズンは20代前半でしたから、いきなり皆さんと積極的に打ち解けるために声を掛けることなんてできなかったけれど、今は30代になって20代の子たちをみると逆にこっちから話しかけようって思いますし、役者をやっていく上で技術的にも気持ち的な面でも支えになった作品です。それがあるので30代、次は何をしようかなって思えるようになりました」