オードリー若林、紀行記エッセイ受賞に喜び スピーチで相方愛も「好きになってほしいなと…」

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第3回『斎藤茂太賞』授賞式に出席したオードリーの若林正恭 (C)ORICON NewS inc.

 お笑いコンビ・オードリーの若林正恭が、一昨年に訪れたキューバについて書き下ろした旅行記エッセイ『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』(KADOKAWA)が、一般社団法人日本旅行作家協会主催の『第3回 斎藤茂太賞』を受賞し26日、都内で行われた授賞式に出席。正賞の賞状、記念トロフィー、賞金30万円、副賞としてフェリーペア乗船券を渡されると「斎藤茂太先生の名言で『感動はストレスの最大の対処法だ』と書かれているのを読んで、旅は必ず感動があるので、いろんな国に行って、また本にしてみたいなと思いました」と喜びをかみしめた。

【写真】旅行記より…キューバで葉巻きをくわえるオードリー若林

 同賞は、故・斎藤茂太さんの功績をたたえ、その志を引き継ぐために2016年に創設。今回の対象は、昨年に出版された紀行・旅行記、旅に関するエッセイ及びノンフィクション作品で、審査員は下重暁子氏(日本旅行作家協会会長)、椎名誠氏(日本旅行作家協会名誉会員)、芦原伸氏(日本旅行作家協会専務理事)、種村国夫氏(日本旅行作家協会会員)が担当した。

 椎名氏は「今度の受賞作品は、文章をあんまり書いてない方じゃないかと思いました。こういった紀行文学の主流みたいなものもあまり理解していないんじゃないかと感じたのですが、そのわからなさが非常に素朴な魅力になっている」と選評。「途中でいろいろな思案をします。そういったところが、旅の気がつかない原点的な魅力と読者に対する感動を与えてくれる。旅の原点をさかのぼる佳作だろうと思います」と激賞した。

 受賞のスピーチで、若林は「今の時代は正論とかがすごく強いと思っていて、グレーなことをグレーのまま書いて伝わるのかなと思い書いていたんですけど、こうやって選んでいただいて、本当に書いて良かったなと思います」としみじみ。「ピュアな視点、ものの考え方」が評価につながった点にも触れ「今年39歳でピュアって言われてもいいのかなって疑問もあったんですけど、子どもの時から余計なことを考えるなと親や周りの人から言われてきたので、こういう歳になって、ものの考え方を褒めてくれる人がいるんだってうれしかったですね。斎藤茂太先生とか審査員のみなさんとか、親父に『この考えのままでいけ』と言ってくれたような気がして、それがすごくうれしかったです」と言葉に力を込めた。

 斎藤茂太さんの長男である斎藤茂一氏が、この日の授賞式で「オードリーの春日(俊彰)さんっていうのは、私あまり好きじゃないんですが、若林さんはちょっとオタクっぽいところがありまして、人格が非常に素直な方で、著書を拝読しましたが、とてもすばらしい」とぶっちゃけ。これを受けて、若林は「先ほど相方の話が出たんですけど、春日という男は海外ロケにけっこう行くんです。アフリカの部族とかヨーロッパとか、何十ヶ国行っているんだろうなっていうくらいなんですけど、旅行というか旅は行っているので、これを機に好きになってあげてほしいなと相方として思います」と呼びかけ、笑いを誘った。

 若林は続けて「先ほど椎名先生が『あまり書いたことがないんじゃないか』とおっしゃっていたんですけど、僕10年くらいエッセイを書いていまして、ちょっとショックだったんですけど…」とユーモアを交えながら「こうやって賞をいただいて、書いてきて良かったなと思うし、これからも細々と書いていこうかなと思います」と決意を表明。「すごく短い旅で、僕は10泊でも1週間、2週間くらいいたいくらいな感じなんですけど、これを機に事務所が長めの休みをくれるようになってくれたらいいなという思いがあります」と笑顔で語っていた。