“インスタ映え”を叶えるアート展の主催者に聞く「いいね!」な投稿

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“インスタ映え”を叶える立体ブース シャボン玉が降ってくる中で撮影ができる (C)oricon ME inc.

 東急プラザ銀座で “インスタ映え”写真を撮ることを目的としたアート展『VINYL MUSEUM(ビニール・ミュージアム)』が開催されている(8/5まで)。展示会といえば通常は来場者がその場で作品を鑑賞することが目的だが、同展では“来場者がSNS上で「いいね!」を獲得できること“がテーマとなっている。そこで、開催の目的とインスタ映えを叶えるコツを主催者に聞いた。

【写真】巨大なあひるが浮かんだお風呂のブースも 見て楽しい作品たち

 “インスタ映え”を謳う同展のコンセプトは“Paint your summer”。夏をイメージした不思議でフォトジェニックなアートのほか、花やキャンディなど女性好みのキュートな作品が並ぶ。特徴は「共感型フォトジェニック・アート展」であるところ。巨大な花や電飾の立体作品を観て楽しむだけでなく、ブースに入った姿を撮影し、SNSで発信することでコミュニケーションをとっていく新感覚アート展だ。

 制作・デザインを担当している加藤ちあき氏は、今回の展示において撮影後の加工まで見据えた空間作りを意識したという。
 
「大前提は人が写り込んで画が成り立つことです。そのため極力シンプルなデザイン、レイアウトに仕上げました。また、来場者の衣服が背景に溶け込みやすいようにパステルカラーの作品を多くし、撮影後に写真の色を加工した場合もかわいらしさを楽しめるように総柄の壁を設置しました」(加藤氏)
 
 またイベント名にもなっている“ビニール”にもこだわりがあるという。「ヤシの木など自然モチーフを使ったフォトスポットは多くありますが、やはり自然本来の美しさにはかないません。そこで、色合いや形を自在に変えられるビニールなどの人工物で“映える”空間を創出しました」(加藤氏)

 撮影して楽しむアート展といえば、トリックアートイベントなどを思い浮かべるが、主催のTHE COO 広報部の小倉菜摘氏は「トリックアート展のように撮影の構図の制限もなく、立ち位置やブース内の小物の置き換えも自由なのでオリジナリティーある写真が撮影できます。“いいね!”を押したくなる写真とは共感してもらえる、心を動かす写真だと考えています。そのため実物はもちろん、写真越しに見てもかわいらしさが伝わるような展示物を揃えています」と魅力を話す。

 いわば究極のインスタ映えを叶えるアート展ともいえるが、写真に関する知識の無い人やSNSビギナーでも楽しめる方法を聞いてみると。

 「最近インスタを始めた方でもストーリーズに載せたくなるような“気軽な展示”を心がけています。来場者の撮影を見ながら、見よう見まねで楽しく撮影してもらいたいです。あるいはインスタグラムで他の人の投稿写真をチェックしながら撮影してみるのもおすすめ。写真や動画は世界共通だと思うので外国人の方にも楽しんでいただきたいです」(小倉氏)

 昨年開催された第一回は宣伝を一切やらなかったものの、SNSでの拡散の結果、後半日程のチケットは完売の日が相次いだ。YouTubeチャンネル「ゆうこすモテちゃんねる」で知られる菅本裕子ことゆうこすやSNSで「ジェンダーレス男子」としても有名なこんどうようぢ、紅白歌手の小林幸子も来場した。今期もSNSには「涼しい屋内ブースで親子撮影楽しかった!」「ピンクとブルーの服で行って撮影したい」といった反応が見られる。

 「写真慣れしている方、インスタグラムを駆使している方にはきれいに撮れる立ち位置や新たな構図、新たな撮り方を見つけてほしいです。小物の持ち方を工夫したり作品をどんどん動かして(製作者も驚くような)雰囲気を変えた投稿を期待しています」(小倉氏)