リトグリの代表曲へ?ロングセールスを狙うシングル長期展開

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Little Glee Monsterのニューシングル「世界はあなたに笑いかけている」(8/1発売)

 Little Glee Monsterのニューシングル「世界はあなたに笑いかけている」が、フィジカルリリース(8/1)の2ヶ月前となる6/15から先行配信をスタートし、初週0.6万DLを記録。その後、週間0.4万DL前後をキープしながら、7週目となる今週1.1万DLと前週の倍以上に伸ばし、初のTOP10入りを果たした。

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◆「コカ・コーラ」CM出演から曲とともに認知広がる

 このセールス動向の背景には、「コカ・コーラ」のCMタイアップがある。6月からテレビCMはオンエアされ、当初はCMバックに曲が流れるだけであったが、オンエア開始とほぼ同時にスタートした配信は、耳の早いファンがさっそく動いている。

 そこから、CM効果もあり安定してDLされ、10~30位の間をキープしていたなかで、7/23からはメンバーたちが出演するCMに切り替わった。「コークカラーボトル・チャレンジ」キャンペーンにおいて、12色のボトルカラーのなかから、メンバーそれぞれのテーマカラーのボトルをマイクのように持ってCMソングをさわやかに歌う姿が映し出され、一般層にまでしっかりと彼女たちの姿と曲が一致して届いたことで、DL数が一気に跳ね上がった。

 また、ちょうどこのタイミングで、フジテレビ系音楽特番『2018 FNS うたの夏まつり』や『NHKのど自慢』(NHK総合)などへの出演や、台湾、香港、ロンドンなど海外公演のメディア露出も重なり、より幅広い層への彼女たちの認知とDLへの後押しになったようだ。

 これまでのデジタルシングル累計DL数は、3.7万を超えるスマッシュヒットになっている。CMも好評なことから、フィジカルとともにまだまだ数字を積み上げていくことが予想される。

◆長く聴かれる代表曲を育てることを狙う戦略

 前作「ギュッと」は、フィジカルリリース2週間前(3/2)より先行配信され、初週が今作とほぼ同じ0.6万DL。その後、フィジカルリリースタイミングで6.4万DLに伸ばしたあと、徐々に数字を下げ、11週目には圏外へ。それと比較して今作は、配信開始直後から数字を維持しつつ上向きに転じる、明らかに異なるセールス曲線を描いており、この先も上向きが続きそうな勢いを見せている。

 こうしたフィジカルリリース2ヶ月前からの積極的な展開の背景には、フィジカルでロングセールスとなり、長く聴かれる代表曲へ育てることを狙う長期的な戦略がある。まず、CMソングのみのオンエアでコアファン、続く自身のCM出演でライト層を取り込んだ。ここまでの約1ヶ月間の展開による勢いに乗って、8/1のフィジカルリリースへ。このタイミングで、各サブスクサービスへも音源が解禁される。

 ここまでの下地をもとに、フィジカルリリースでいかに話題を喚起し、サブスクとともに息の長いロングヒットへ持ち込むか。さまざまなサービスを有効活用する方法について模索は続くが、今回のロングセールスを狙う新たな展開は1つの結果を残しそうだ。

 アーティストそれぞれリリース形態も戦略も異なるため、同ケースをそのまま当てはめるということは難しいが、ヒット創出の1つの事例として参考になることだろう。