ジョビン、格闘家兼プロゲーマーが語る格闘技と格ゲーの類似性

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EVOに出場する意気込みを語ったジョビン (C)ORICON NewS inc.

 芸人にして格闘技イベントDEEPの第4代フェザー級王者、さらによしもと初プロゲーマーというeスポーツ界の異端児・ジョビンが、3日から米・ラスベガスで開催される世界最大級の格闘ゲーム大会『Evolution Championship Series』(通称:EVO)に出場する。異色の経歴の持ち主だからわかる格ゲーと格闘技の親和性を語ってくれた。

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■「当て感がいい」格闘技と格ゲーでまさかの同じ言葉をかけられる

 現地時間のあす3日からの大会に向け、意気込みを聞くとジョビンは「かなり憂うつになってます...」とぽつり。昨年9月にプロゲーマー転向を決意してから、同大会を目標に掲げていた。そのため「いよいよ迫ってきた。1年前から思い描いていた舞台で、EVOに初めて。できれば中止になってもらいたいところですね。いっその事」と苦笑いを浮かべた。

 そんなネガティブ思考だが、格闘技の試合前と変わらないという。「格闘技の試合前と感覚の持っていき方は一緒ですね。死ぬ覚悟を決める感じ。これまで国外プロツアーに2度出ましたけど同じでした」。

 プロゲーマーだけでなく、格闘家としても一流。そんなジョビンに"格闘技"と"格闘ゲーム"の類似点を聞くと、まさかの練習法が一緒だという。「映像を見ます。格闘技のときも好きなボクサーの映像を見て、イメージしていました。そうしたらスパーリングでも、いい動きができたりする」。さらに「ゲームで当て感がいいと言われるんですけど、格闘技でも当て感がいいと言われてましたね」と振り返り「格闘技とゲームは一緒ですね」と笑っていた。

■計量後に終電までゲーセンに「ホンマによくなかった」

 もともと格ゲーが大好き。「格闘技の2部練してボロボロの状態で夜8時から終電までゲーセンに通う日々を過ごしてました。10キロぐらい減量して、試合の前日に減量をパスしたんですけど、そのままゲーセンに終電近くまでいた。1番、よくないなと思いましたね(笑)。ホンマにそれはよくないなって、途中からやめました。『俺は何をやってるのかな』って思って(笑)」というほど熱を入れていた。

 ただ、プロゲーマー転向を心に決めたのは昨年9月という。「9月頭にコンビを解散したんです。解散して、これからどうしようと考えている中で急にプロゲーマーになろうと強く思った。その日は寝られなかったですね」と回顧した。もともと、格ゲーにドハマリしており、近年のeスポーツ界に訪れている波について「すごい業界になっていることをひしひしと感じていた」とし「そこで活躍した方が1番、売れる可能性があるんじゃないかなって思ったんです」という。

 そこで親交のある日本のプロゲーマーの第一人者・ウメハラに相談した。「最初に相談したのがウメハラさん。話すのは結構、勇気がいりました。怒られる可能性もある。ウメさんは格闘技の応援にも来てくれたし、お笑いも評価してくれた。そんな中でプロゲーマーになりたいって言って『そんなに甘くない』と言われる可能性もあった」。それでもジョビンが思いを打ち明けるとウメハラの第一声は「ジョビンなら100%なれると思うよ」。ジョビンは「一生、忘れられない言葉ですね。僕を評価してなのか、今の業界が誰でもプロゲーマーと名乗れる部分もあるで、そういう言っているのか、わからないですけど。でも、すごくうれしかったですね」と熱く語った。

■よしもとのゲーム界参戦に感謝 EVO本番は「一試合一試合、心を込めて」 

 プロゲーマー転向を決意したが、定めていた「年内のマスターの称号を取る」という目標をクリアできなかった。それでも年が明けると、すぐに獲得でき、晴れてブログで「プロゲーマー転向」を表明した。すると「それを書いた1週間後によしもとの人に呼ばれて、『よしもと初のプロゲーマーとして契約したい』と言われた」という。仮にプロゲーマー活動に弊害があれば、よしもとを辞める覚悟もあっただけに渡りに船で驚きを隠せなかった。「こんなにトントン拍子なことあるのかなってぐらい。3月の会見(吉本興業のeスポーツ事業概要発表会見)の朝も疑ってましたからね(笑)。だって、よしもとがゲームしてるだけで給料もらえるなんて、ありえないですから(笑)」。

 あれよあれよと言う間に、自身が昨年9月の時点に狙いを定めたEVOが始まる。プロゲーマーが集う対戦会に足繁く通っているジョビンは「だいぶ強くなっています。体感で強さが全然、変わらんなって時期があるんです。でも、また最近、強くなってます」と万全の仕上がり。「ここで持ってこれる男だと思ってる。韓国の大会でも9位に入っている。あのときは全然、強くなくて、今の方が強い。それで9位ですからね。そのとき"強いな"じゃなくて"持ってるな"と思った。なので、こういう大一番で持ってこれると思う。メンタルも絶対に誰にも負けてないと思うので。一試合、一試合、心を込めて闘います」と誓いを立てた。現在はよしもとから固定給をもらい生活しており「ゲームに専念できる」とにっこり。やることをやり、結果を残すことだけに集中している。

 EVOは2003年から続く、格ゲーの世界最高峰の大会。今年は8月3日から5日にかけてラスベガスのホテルのマンダレイ・ベイで開催される。昨年のEVO2017は、アメリカのTV・ESPNや、DisneyXDチャンネルでも放送され、約63ヶ国からのべ約1万人が参加、日本からも300人を超す選手が出場した。昨年の賞金は約26万ドル(約2600万円)とも言われている。ジョビンは『ストリートファイターV』に出場する。