グリー子会社が世界初のVTuber専用ライブ配信プラットフォーム「REALITY」開始

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写真左から倉渕彩氏、栗田健悟氏(ともにWFLプラットフォーム事業部)、荒木英士氏(WFLE代表取締役社長)、尾中倫宗士(WFLEプロダクション事業部)

 グリーの100%出資によって本年4月の設立後、VTuber(バーチャルYouTuber)関連事業を推進しているWright Flyer Live Entertainmentが8月7日より、世界初となるVTuber専用ライブ配信プラットフォーム「REALITY」のサービスを開始した。

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■「デビュー」「活動・収益化」「コミュニティー拡大」の3つのステージでVTuberを支援

 サービスの提供開始に当たり、同日には記者会見も実施。8月3日に発表されていたキングレコードとの共同出資によるVTuber特化型の音楽レーベル事業会社「株式会社RK Music(仮)」の設立および展望についても解説された。

 会見に登壇したWright Flyer Live Entertainment代表取締役社長 荒木英士氏は冒頭、「全人類を物理的な制約から解放され、“なりたい自分で、生きていく”世界を実現したい」と、同社の目標を改めて示し、設立から3ヶ月では100億円規模での投資をスタートしたほか、ニトロプラスらとのVTuberの共同プロデュースやTOKYO MXでの地上波初のVTuber専門のTV番組の放映開始などを報告。今後は、目標に掲げた世界を作っていくために、「デビュー」「活動・収益化」「コミュニティー拡大」の3つのステージで、それぞれVTuberへの支援を行っていくとした。

■アニプレックスとも共同プロデュースプロジェクトがスタート

 「デビュー」については、すでにスタートさせているニトロプラスと共同プロデュースしている“すーぱーそに子”などのほか、現在、アニプレックスとも2人組のVTuberの共同プロデュースプロジェクトがスタートしていることが明かされたほか、VTuber専用に設計・施工された自社スタジオを開設したことなどが報告された。

■「REALITY」では有償ギフトにより収益化

 また、「活動・収益化」については、現在4300人以上がVTuberとしてデビューしている一方で、約20人しか収益化できてない現況(ユーザーローカル調べ)を踏まえ、“継続的な活動の場”と“ファンの獲得”“収益化”を行える場所として、VTuver専用ライブ配信プラットフォーム「REALITY」を紹介。ここでは、月60時間編成(※順次拡大)によって毎日ライブ配信が行われ、VTuberは有償ギフトにより収益化できる(※プラットフォーム手数料30%)。さらに、上記・ギフト機能やコメント機能によって活発なコミュニケーションを行える場にしていく。

 なお、「REALITY」のサービス開始記念として、出演VTuber応援キャンペーンとして、本年11月まで「手数料0%、売上還元率200%、制作料0円」も実施される。

■キングレコードとの合弁会社では音楽制作やライブイベントもプロデュース

 一方、「コミュニティー拡大」では、「動画サイト」だけでなく。社会のあらゆる場所にVTuberが活動できる機会を提供すべく、「グッズ」「VRライブ」「音楽」「ゲーム/e-sports」「TV番組」「リアルイベント」へと事業領域を拡大させていくとし、先のキングレコードと展開していくVTuber特化型の音楽レーベル事業会社「株式会社RK Music(仮)」についても紹介・解説。キングレコード側から、アニメ制作や声優プロデュース、アニソン関連を中心とするライブイベントを行っているキング・アミューズメント・クリエイティブ本部 制作部長の中西豪氏が登壇。「RK Musicでは、動画配信に留まることなく、“音楽アーティスト活動”を通したコラボレーションやライブイベントの開催、関連グッズ等の制作など、さまざまな場所へ進出し活躍するための環境作りをサポートしていく」と展望が語られた。

 また、このほかにもVTuberデビューを後押しするためのアバター制作支援アプリ、「REALITYアバター」のα版を、今秋をめどに提供開始することも発表された。

■全人類がなりたい自分に出会い、生きていく世界を実現する

 急増しているVTuberに対して、ビジネスの面においては市場が構築されとは言えない状況にある。とはいえ、VTuber市場は立ち上がって1年にも満たない。荒木氏は「エンタメ領域においては、テレビもゲームも音楽もすべてが競合。このプラットフォームではコミュニケーションに価値があると考えている」とコメントし、改めて「全人類がなりたい自分に出会い、生きていく世界を実現する」と力を込めて語った。