7月期ドラマ初回満足度、山田孝之&菅田将暉主演の『dele』が首位

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オリコン『コンフィデンス』発表の7月期ドラマ初回満足度調査で首位を獲得した、金曜ナイトドラマ『dele』(テレビ朝日系) (C)テレビ朝日

 7月期の民放及びNHK放送のドラマがおおむねスタートを切った。オリコンが発行する週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』によるドラマ満足度調査「ドラマバリュー」の結果から、各作品の初回満足度をランキング化すると、山田孝之と菅田将暉がW主演する金曜ナイトドラマ『dele』(テレビ朝日系)が100Pt満点中84Ptを獲得し、1位となった。なお、前4月期は土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』が初回92Ptで首位を飾っており、テレビ朝日の深夜ドラマが2期連続で好調な初動を見せている。

【一覧表】7月期ドラマ初回満足度、上位10作品

◆俳優の演技、ストーリー内容で高い満足度

 作家の本多孝好氏が原案&初めて脚本を手がける『dele』は、現代社会において人々の懸念材料となっている「デジタル遺品」をテーマにした1話完結のオリジナルストーリー(脚本には本多氏のほか、金城一紀氏、瀧本智行氏、青島武氏、渡辺雄介氏、徳永富彦氏が参加)。

 パソコンやスマホ等に残された不都合なデータを内密に抹消する秘密裏の仕事を生業とする主人公の坂上圭司(山田)と真柴祐太郎(菅田)が、任務を遂行しようとするたびにクライアントの“人生の渦”に巻き込まれていく、ハラハラドキドキの物語が展開されている。

 本作の「ドラマバリュー」ポイントを項目別に見ると、全5項目のうち「主演俳優」「主演以外の俳優」「ドラマの内容」で20Pt満点中19Ptと高得点をマーク。この3項目において初回19Ptという数字は最高値であり、7月期ドラマの全作品のうち獲得したのは『dele』のみ。

「視聴量」と「話題性」は、“口コミ”によって拡充していく可能性が十分にあり、2話目以降のさらなる満足度の上昇が期待される。

◆小児医療を舞台に、見事リメイクした『グッド・ドクター』

 僅差で2位となったのは、初回83Ptを獲得した山崎賢人主演の木曜劇場『グッド・ドクター』(フジテレビ系)。本作は、日本に0.3%しかいない小児外科医の世界を舞台に、自閉症スペクトラム障がいでサヴァン症候群の主人公・新堂湊が、小児外科医として成長していく姿を描くヒューマンドラマ。

 2013年に韓国放送公社(KBS)で放送され人気を博したパク・ジェボム脚本による同名ドラマのリメイクで、原作を踏襲しながら、2018年の日本の小児医療にまつわる問題点や現状も浮き彫りにしている。プロデュースは、昨年10月期放送の木曜劇場『刑事ゆがみ』で、本誌発表の「第10回コンフィデンスアワード・ドラマ賞」作品賞を受賞した藤野良太氏と、金城綾香氏が手がけている。

 原作が人気ドラマゆえに、放送前に実施した「7月期ドラマ期待度ランキング」では、80Pt満点中59Ptという状況だったが、初回を終え「視聴量」15Pt→19Pt、「主演俳優」13Pt→16Pt、「主演以外の俳優」16Pt→17Ptの3項目で、それぞれ期待を上回る結果に。

 難役を演じる主演の山崎には、視聴者から「今まで山崎さんが演じた役の中で一番魅力的に見えた」(40代女性/千葉)との声も寄せられている。なお、本作は2話→78Pt、3話→83Ptと、2話目以降も堅調な動きを見せている。

◆シーズン5を迎えてもなお、ファンを飽きさせない『遺留捜査』

 3位にランクインしたのは、初回77Ptを獲得した木曜ミステリー『遺留捜査』(テレビ朝日系)。同作は遺留品から事件の真相に迫っていく刑事ドラマ。スペシャル放送を経て連ドラ化され、連ドラとしては昨年7月期に続き今回でシーズン5を迎えた。

 物語はもちろん、上川隆也演じるマイペースで空気を読まない風変わりな主人公・糸村聡のキャラクターも人気を集めており、「主演俳優」の項目では20Pt満点中18Ptをマーク。全5項目のうち「主演俳優」への評価が最も高かった。

 『遺留捜査』と同様に70Pt台をマークしたのは、16年公開のアニメ映画のロングヒットも記憶に新しい、こうの史代氏の同名漫画を原作とした、日曜劇場『この世界の片隅に』(TBS系)。初回73Ptを獲得し、4位にランクインした。

 アニメの映像化で成功を収めているだけに、作り手には大きなプレッシャーがかかるが、視聴者からは「映画版を観ていたが、主演の松本穂香さんはじめキャスト陣が見事にハマっていた」(30代女性/北海道)、「映画版を観たが、実写も負けないくらい良かった」(20代女性/千葉)などと、映画ファンからも好意的な声が寄せられている。

 そのほか上位には、義母と娘のありふれた毎日を通して、親子の愛や友だちとの絆、周囲の人々の優しさを描く、綾瀬はるか主演のTBS系火曜ドラマ『義母と娘のブルース』(67Pt/5位)や、深夜ドラマでは『dele』に加え、滝藤賢一&広瀬アリスがW主演する、木曜ドラマF『探偵が早すぎる』(ytv・日テレ系)が52Ptを獲得しTOP10入りした。

 「ドラマバリュー」ポイントは、話数を重ねる=物語が進展していくたびに大きく上昇していくケースが多い。視聴率に変わる“ドラマの面白さ”をはかる指標の1つとして、各ドラマの今後の満足度の推移に注目してみてほしい。

(週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』より)

【オリコンドラマバリューとは】
 オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1~20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。