「自民惨敗は当然」 参院選結果に県民
歴史的大敗を喫しながら早々に続投を決めた安倍内閣。「辞めるべきだ」「反省し立て直しを」。参院選から一夜明けた30日、列島各地で賛否の声が上がった。県内からは「負けて当然」の声が上がり、与党に対する県民の不信感があらためて浮き彫りになった。年金記録問題や相次ぐ閣僚の失言などに「あきれ果てた」と厳しい言葉が相次いだ半面、安倍晋三首相の続投表明には「しかたない」の声も。複雑な胸中も垣間見えた。
福島市の会社員男性(48)は「『消えた年金問題』で先行きに不安がある。自民党の政治には不満が募っていた」とうっ憤をぶつけ、「小沢氏を中心に国民を大切にする政治をしてほしい」と大勝した民主への期待感を語った。
20代の受け止め方はかなり厳しい。会津若松市の会社員女性(24)は「自民党は負けて当然だった」と言い切る。同時に「民主党にも、それほど魅力を感じない。年金記録問題や閣僚の失言など問題が多すぎた」と、民主の勝利が敵失によるものであることを指摘。ぬぐいがたい政治への不信感をにじませた。
一方、会津坂下町の農業男性(66)は「国民不在の横暴な国会運営への不満が爆発した結果。2大政党制への国民の期待の高まりも感じる」と、自民の惨敗を当然のことと受け止めながらも「自民には安倍さんしかいないのでしかたない。今回の結果をしっかり受け止めて反省し、国民の目線に立った改革を」と安倍首相続投には寛容だ。
(2007年7月31日 福島民友参院選ニュース)
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