アナログとデジタルは何が違うの?


 例えばテレビの画面は、電波に「画像信号」という情報として載せられる。テレビ局から送られる画像の明るさは「とても暗い(真っ黒)」から「とても明るい(真っ白)」まで段階があるが、アナログの場合は「とても暗い」から「とても明るい」まで連続的に変化する形(テレビの明るさのつまみを調整するみたいに)でとらえる。
 ところがデジタルの場合は、その情報を「とても暗い」場合の電気信号を「00000000」という形で、「とても明るい」場合の電気信号を「11111111」という形で、「ほんの少し明るい」状態を「00000001」などという形で、すべての情報を「0と1」で表す。
 今の例は画面の明るさだが、それ以外の情報(音の大きさ、画面の色、文字など)も同じように「0と1」の信号で表すことができるので、他のデジタル機器(パソコンなど)との情報のやり取りが簡単にできる。また、情報を加工することも簡単なので、人間の耳には聞こえない高さの音を削ったりして情報の量を少なくし、通信しやすくしたり、いろいろな可能性が広がる。

空いた周波数で新しいサービスが可能

 地上テレビ放送がデジタル放送に移行する理由は、電波の有効利用だ。
 さまざまなサービスに利用される電波(周波数)は、無限に使えそうだけど、実は使用できる帯域が限られている。携帯電話や無線LANサービスなど新しいニーズの出現によって、現在の周波数環境はかなりひっぱくした状態だ。
 アナログ放送では周波数が近いと電波が混信して見えなくなってしまう。そこで、周波数を変えて放送する中継局が多く必要になる。このため使用する周波数が多くなる結果になる。
 ところが、デジタル化すると、隣り合った中継局で同じ周波数(チャンネル)を使っても混信しにくいので、大幅にチャンネル数を減らすことが可能になる(2011年のサイマル放送期間終了後)。周波数の利用効率が良くなるため、空いた周波数をほかの新しい目的(サービス)で利用することが可能となり、周波数の有効利用が図られるというわけだ。
 地上テレビ放送のデジタル化は、光ファイバー網の整備に代表される情報通信基盤整備の一翼を担う重要な取り組みとして、世界各国で進められている。
 既に世界の18の国と地域で、地上デジタル放送がスタートしており、多くのメリットがある放送のデジタル化は、世界的な潮流だ。
 IT革命支える核に わが国においても、内閣総理大臣を本部長とする「高速情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)」が策定したe―japan重点計画の中で、家庭におけるIT革命を支える基盤として、放送のデジタル化を推進し、通信と放送の融合や双方向サービスを本格的に展開することにしている。

 
 


〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
ネットワーク上の著作権(日本新聞協会)
国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) 2001-2004 THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN