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東日本大震災、原発事故直後から本県に支援に入り、現在も継続している諏訪中央病院(長野県)名誉院長の鎌田實さん(66)は13日までに福島民友新聞社のインタビューに応じた。近著「1%の力」(河出書房新社)の中で「1%だけでも、誰かのために生きよう」と呼び掛けている鎌田さんは、困難な状況に置かれながらも周囲のために行動した本県の被災者に心打たれた経験を紹介。「相手を思いやる力はその人自身が困難に打ち勝つ力となる。みんなが『誰かのために』と考え行動すれば、福島はもっと元気になる」とエールを送った。
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【鎌田實さんに聞く 聞き手 社長・編集主幹・五阿弥宏安】 |
◆ 【 上・優しい県民性大事に 】 周囲に尽くした被災者 (14/11/14)
◆ 【 中・「幸せホルモン」分泌 】 誰かを思いやる (14/11/15)
◆ 【 下・「愛」と「働く場」重要 】 造語「ホモ・ラブエンス」 (14/11/16)
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鎌田實さん |
かまた・みのる 東京都出身。東京医科歯科大医学部卒。長野県の諏訪中央病院に赴任し「健康づくり運動」を推進した。チェルノブイリ原発事故の被災者支援やイラクの難民支援にも従事。現在は同病院名誉院長。「がんばらない」(集英社文庫)などベストセラー多数。66歳。 |
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鎌田實著「1%の力」 |
鎌田實さんの近著「1%の力」は震災、原発事故後に本県で出会った人の支援活動のエピソードなど、さまざまな「1%」が人生を変えた実話を紹介。1%だけ誰かのために生きる大切さを語り掛けている。河出書房新社刊、1080円(税込み)。 |
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