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娘の受験控え「動かぬ」決心 埼玉・加須の西内さん

娘の受験控え「動かぬ」決心 埼玉・加須の西内さん

「双葉町に帰れなければどこでも同じ」と話す西内さん。子どもたちの受験が終わるまで加須市を動かないと決めている=埼玉県加須市

 「故郷への思いが強い分、双葉町に帰れなければどこでも同じ」。原発事故後に埼玉県加須市に家族4人で避難し、生活の拠点を同市に移した双葉町の西内芳徳さん(44)は静かな口調で言う。
 大学時代を除き同町で生まれ育った。町では農業を営んでいたが、原発事故で全てが一変。同町から川俣町、さいたま市のさいたまスーパーアリーナ、さらに加須市の旧騎西高へと町と共に避難した。「個人の力ではどうしようもないこと。特に子どもの学校が心配だった」と振り返る。
 「自立しなくては」との思いから、2011(平成23)年4月にハローワーク行田で職業相談員として働き始めた。同月には長女が騎西中の3年に編入した。多くの人が同じ空間に暮らす避難所の中で懸命に勉強する長女。「学習環境を整えなくては」と、借り上げ制度開始前に加須市のアパートに移った。
 「子どもの受験が終わるまで加須から動かない」。町は今年6月、いわき市に役場機能を移転したが、西内さんは再び県内に戻るつもりはない。
 双葉町は原発事故で全町避難となり、町民は全国に散り散りになった。「町民一人一人が独立するとき、それは町が崩壊するときだ。東京電力はそれだけ罪深いことをした」。強い怒りがにじんだ。
(2013年9月11日 福島民友ニュース)



 

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