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早期整備で加速を 道路や海岸堤防などの社会基盤

早期整備で加速を 道路や海岸堤防などの社会基盤

津波被害を受けた沿岸部では、防潮堤のかさ上げ工事が行われていた=7日午前10時25分ごろ、いわき市久之浜町

 【道路と橋】15年度まで完了目指す
 震災で大きな被害を受けた県管理の道路は286カ所、橋は33カ所(いずれも7月10日現在)に上り、県は2015(平成27)年度までの復旧完了を目指している。
 道路の復旧工事は、被災地点の半分を超える165カ所で完了した。完了率は58%。216カ所で工事に入り、着工率は76%と7割を上回っている。
 橋の復旧工事は、36%に当たる12カ所にとどまっている。着工率は39%。
 浜通りの県道では依然として相馬亘理線や北泉小高線、広野小高線などの道路や橋の復旧工事が未着手となっている。

 【港湾】岸壁工事は7割が終了
 本県で重要港湾となっている小名浜港と相馬港のほか、久之浜港、中之作港、江名港の5港湾全てが津波で被災。小名浜、相馬両港は震災発生から5〜8日後には一部の利用を再開、緊急物資の受け入れ拠点として物流の要を担ってきた。
 両港は荷揚げのクレーンなど荷役機械が倒壊する深刻な被害があったが、既に全11基の復旧が完了した。
 岸壁の復旧工事は全5港湾で行われ、6月までに約7割まで進んだ。県は本年度中に岸壁など主要施設の完了を見込み、防潮堤を含む港湾全体の復旧工事は2015(平成27)年度までの完了を目標としている。

 【海岸堤防】第1原発周辺は未着手
 震災の津波で海岸堤防は総延長64キロの86%に相当する55キロが損壊。多くの被害場所の復旧工事が始まっているが、東京電力福島第1原発事故周辺の請戸漁港海岸(浪江町)、井出地区海岸(楢葉町)は工事未着手のままだ。
 県は工事着手済みの海岸は2015(平成27)年度まで、請戸漁港、井出地区の両海岸は災害査定後5年までの復旧を目指すとしている。
 堤防は、震災前は6.2メートルだった高さを、新地町から大熊町までといわき市で7.2メートルに、富岡町から広野町まででは8.7メートルにかさ上げする。

 【公共施設】浜通りの土木施設35%
 県は、東日本大震災で被災した公共土木施設の復旧を進めているが、浜通りの海岸や河川の堤防などの公共土木施設で復旧が完了したのは1463件のうち、510件(7月10日現在)と35%にとどまっている。震災の被災地では大雨などによる河川の決壊など新たな災害に備えた取り組みが急務だ。
 相馬市の大浜地区海岸では津波で海岸の消波ブロックが飛散・沈下した。現在は消波ブロックの製作と据え付け工事を進めている。
 南相馬市の新田川では、津波で堤防が決壊、浸食の被害が出た。現在は応急復旧が完了した段階で、県は今後、本格的な工事に着手する方針。浜通りの公共土木施設の復旧は、現在実施中の復旧工事が437件で30%、未着手は516件で35%となっている。
(2013年9月11日 福島民友ニュース)



 

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