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【常磐道】 全線開通まで1年余り、浜通りの復興加速化へ

【常磐道】 全線開通まで1年余り、浜通りの復興加速化へ

再開通した常磐道広野−常磐富岡IC間=8日、富岡町

 東日本大震災で地震、津波に襲われ、被害を受けた被災地の道路や鉄道、港湾、防潮堤などの社会基盤は、徐々に復旧してきたものの、東京電力福島第1原発事故に伴う避難区域では、災害査定に未着手の箇所が多い。震災から3年を迎えようとする現在も沿岸部を中心にがれきが残り、深い爪痕が残されたままだ。
 浜通りの復興加速化に向けて早期の全線開通が待望される常磐道。安倍晋三首相が10日、来年ゴールデンウイーク前までの全線開通を言明。建設工事が進められている未開通区間のうち、浪江−南相馬インターチェンジ(IC)間(延長18キロ)と相馬−山元間(同25キロ)が年内に開通し、放射線量が高い地点を通過する常磐富岡−浪江間(同14キロ)の開通で全線開通となる見通しだ。
 避難区域への住民の一時帰宅に加え、復旧工事や除染作業が本格化しつつある中、震災と原発事故の影響で通行止めだった広野−常磐富岡間(同16.4キロ)は2月22日、約3年ぶりに再開通した。交通量が膨らんだ国道6号などの幹線道路の混雑緩和に大きな役割を果たしている。国道6号などは通勤時間帯に通行車両が集中、渋滞を引き起こしてきた。
 常磐富岡ICに通じる県道2路線が4月までに、特例で認められる帰還困難区域の通行ルートに順次追加されることから、常磐道と国道6号、国道288号との接続が改善され、交通の分散化が図られる見込みだ。

 浜通りで完了は半分以下 急がれる災害の備え 
 県の1日現在のまとめでは、被災した県の公共土木施設の復旧状況に関して、災害査定が確定した2079件のうち1716件(83%)で着工、工事が完了したのは1212件(58%)となった。
 地方別では、津波による甚大な被害を受けた浜通りは1512件の災害査定に対し1162件(77%)で工事に入ったが、完了したのは661件(44%)と半分に満たない状況となっている。応急措置を実施したものの、大雨や台風など次の災害に備えた本格的な復旧工事が急がれる。中通りでは97%、会津では全工事が完了している。
(2014年3月11日 福島民友ニュース)



 

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