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「故郷近くで弔いたい」 墓地移転、大熊の住職が広野新設

「故郷近くで弔いたい」 墓地移転、大熊の住職が広野新設

檀家から預かっている遺骨に祈りをささげる半谷さん=8日、会津若松市門田町・宝福寺

 東京電力福島第1原発近くにある大熊町唯一の寺院「遍照寺」は檀家へのアンケートを基に、広野町に寺の墓地の新設を決め、来年度完成を目指し造成を進めている。住職の半谷隆信さん(63)は「墓に入れない方々が大勢いる。一刻も早く故郷に近い場所で供養したい」と話す。
 遍照寺は線量が高く、中間貯蔵施設の候補地内にある。先祖が眠る墓が荒れ果て、放射能汚染により持ち出せない遺骨も出てきた。
 檀家は大熊や双葉、浪江町などに約600軒。アンケートでは、移転希望者が約150軒に上った。「故郷に近い場所で弔いたい」「先祖の墓を荒らしておけない」といった声が多く、住職の使命と責任を感じた。会津若松市に避難する半谷さんは、納骨できない檀家のため、同市の宝福寺を借り、遺骨を預かって供養を続けている。本堂に並ぶ遺骨約50柱に手を合わせ「立ち止まっている時間が惜しい」と話した。

 1区画当たり150万円上限に賠償
 避難区域では住民不在の中で、墓地の維持や管理が課題となっている。避難先などに墓石の移転を望む住民もおり、東京電力は7月下旬、避難区域内の墓石を別の墓地に移転する場合、1区画当たり150万円を上限に賠償する方針を示した。しかし、詳細は検討中とし、請求開始時期も明らかにしていない。
 一方、帰還困難、居住制限、避難指示解除準備の3区域で壊れた墓石を修理する際には、東電は30万円を上限に、修理費用の2割を負担することも決め、請求受け付けを始めた。
(2014年8月10日 福島民友ニュース)



 

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