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「友達いるから楽しい」 地域の“絆”を支えに避難生活

 いわき市平上荒川にある仮設住宅の集会所に、楽しげな世間話の声が響く。「知り合いと会えるのがいい。おかげさまで楽しく生活しているよ」。楢葉町から避難している宮内ハナ子さん(86)は地域の絆を支えに避難生活を送る。
 仮設住宅で高齢者の割合が高くなり、コミュニティー維持への懸念を指摘する声が多く聞かれる中、仮設住宅での生活の中で生きる希望を見いだし、毎日を送る高齢者もいる。
 宮内さんは震災と原発事故によって楢葉町から埼玉県、福岡県と避難、11年7月にいわき市に行き着いた。仮設住宅で知人たちと再会、古くから知る顔に囲まれた生活に、今は不満は感じていない。
 集会所には毎週1回、体操教室に顔を出す。体操が終わると、みんなが持ち寄った手作り料理やお菓子をつまみながら雑談の時間だ。「仮設住宅の暮らしは、ぜいたくだと言われることがあるが、私はつつましい生活だよ」。故郷を追われた現状に腐ることなく、前を向く宮内さん。40代で夫を亡くし、家族を守るため若いころから苦労を重ねてきた経験が、困難をはねのける心の強さをつくった。
 「年も取っているし、あんまり嫌なことはない」。同市に家を建てた息子から一緒に住むよう勧められるが、今の仮設住宅の生活を選んでいる。「友達がいだましい(もったいない)から」
(2014年9月2日 福島民友ニュース)



 

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