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津波で流出の「海底がれき」めど立たず 漁業復活の課題

津波で流出の「海底がれき」めど立たず 漁業復活の課題

津波で流出したがれきの撤去現場=2011年9月、相馬市松川浦

 津波被災地で本格的に漁業が復活するための課題に、津波で海に流出したがれきの撤去が挙げられる。県は2011(平成23)年から13年までに本県沿岸部の海底がれきの状況を調査。11、12年度に松川浦のがれき撤去工事を発注し完了したものの、水深が深い、いわき沖などでは入札が不調に終わるケースも多く、作業が進まないのが現状という。
 県によると、水深が比較的浅い松川浦の工事は12年度内に完了した。相馬沖も本年度から1件工事に着手している。しかし、業者は陸地や港の復旧工事も手掛けており、がれき撤去に手を挙げる業者がいないのが現状。海底がれきの撤去ははっきりとめどが立たない状況が続いている。
 そうした中、県漁連は水産庁の補助を受け、漁船の網を使った撤去作業を行っている。だが、網を使った作業には限界があるといい、県漁連は「漂流物は撤去できるが、海底に沈んでいるがれきの撤去は現状不可能」とし、業者による早期撤去を求める。悪天候で海が荒れると、河口付近や港の沿岸部などで消波ブロックのがれきなどが浮遊し、試験操業にも支障を来しているという。

 住民の迅速な避難へ「ハザードマップ」 
 震災による津波では避難経路の確保が課題として浮かび上がった。津波で県内最多の636人が犠牲となった南相馬市は新しい避難地図(ハザードマップ)を作成しており、10月中旬にも全戸配布する予定。
 同市では震災時、沿岸から最大3キロの内陸まで津波が押し寄せた。市は、防潮堤が未完成の現状で同じ規模の津波が起きれば、最大4.5キロの内陸まで波が迫ると予測する。予想される浸水域や避難所を視覚的に示し、住民の迅速な避難に役立てたい考えだ。
 市は震災前、津波や土砂崩れなど災害の種類ごとに約200カ所の避難所を設定。新たなハザードマップでは避難所を43カ所に再編しており、市は「近く地区別の避難経路もまとめ、大規模災害への対応力を高めたい」としている。
(2014年9月7日 福島民友ニュース)



 

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