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【各世代の提言】 富岡の平良さん、“音のある古里”復活を

【各世代の提言】 富岡の平良さん、“音のある古里”復活を

「『音のある富岡町』に戻ってほしい」と話す平良さん

 富岡町から郡山市に避難している看護学生の平良佳鈴さん(20)は「『音のある富岡町』に戻ってほしい」と古里への思いを話す。
 「ときどき町に帰っても作業員の車の音しか聞こえない。寂しい」と平良さん。「町民同士のおしゃべりや、子どもの声などが町に戻ってほしい」と古里ににぎわいを与えた音を懐かしむ。
 「自分たち若者が行動しなければいけない。できることから関わりたい」。将来は医療で町民を支えたいと、看護師を目指し同市の専門学校に通う。「技術や経験を積み、町に役立てる人になりたい」と意気込む。

 楢葉の猪狩さん、帰還へ“友”に歩む
 楢葉町からいわき市に避難している団体職員猪狩誠さん(39)は「生まれ育った地元をなくしたくない。避難指示が解除されたら地元に戻りたい」と話し、「愛する地元に戻るため、友人や社会と“友(とも)”に歩んでいきたい」と誓う。
 「人は一人だけでは生きていけない。地域、社会が一体となって安心、安全に生活できる双葉郡になってほしい」と願う。
 3人の子どもを持つ父親。帰還後に、子どもたちが原発事故前と同じような生活を送ることができることを望み、教育や医療などの生活環境の再生を求める。

 広野の新妻さん、諦めず挑戦続ける
 広野町の農業新妻良平さん(56)は町内でコメ作りを続ける。原発事故で広がった風評の払拭(ふっしょく)は簡単ではないが「生産者が努力し、品物に新しい価値を生み出せれば、必ず買い手は増える」と信じている。
 農家に限らず、古里に帰還して働く人たちの意欲は高い。「こんな状況だからこそ意識を変え、諦めずに新しいことに挑戦し続けていく必要がある」
 町内に生活実態がある町民は5割まで回復。「これからは町外から新しい住民や産業も受け入れ、新しい古里をつくることが本当の復興につながる」と提案する。
(2015年3月2日 福島民友ニュース)



 

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