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【避難市町村長に聞く】 宮本富岡町長、松本葛尾村長

 【 宮本皓一富岡町長 】心の復興必要な時期 

 ―震災から4年の節目をどう受け止めるか。
 「心の復興が必要な時期にきている。避難が長引けば帰還意欲が薄れるため、町民の心が一つになれるものを再開したい。仮設住宅で盆踊りを行うなど、町民の心をつなぎ留める取り組みを進める。住民が町とこれからの富岡をつくっていくという意識を高めたい」

 ―現在、第2次町災害復興計画を策定中だ。
 「町民には6月に示すことができる。早く計画の絵姿を示すことが帰還意識をつなぐことになると考えている。また『帰る・帰らない』の二者択一ではなく『長期退避・将来帰還』として、若い人たちが子育てを終えて将来、帰ることができるような環境をつくりたい」

 ―民間管理型処分場についての考えは。
 「町に造ることになった場合、戻らないという住民もいる。その場合は企業誘致など地域振興策を国に担保してもらうことが必要。議会と町民の意見を重視しながら対応したい。国有化の要請も進めている」

 ―5年目に向けては。
 「新年度は合併60周年を迎えるため、記念行事や式典を考えている。復興の動きを町民に示したい」

 【 松本允秀葛尾村長 】16年春の帰村へ努力 

 ―震災から丸4年を迎える。受け止めは。
 「復興が計画通り進んでいないと感じる。国は当初、今年(2015年)春ごろの帰還を想定していたが、まだまだ帰れる状況ではない。農地除染や簡易水道の整備もまだ終わっていない。こんなに避難が長引くのは想定外だった」

 ―帰村についてはどう考えているか。
 「来年春の帰村を想定して動いている。4月からは役場機能の一部を村内の村役場に戻す。帰村に向けて村内の準備を整えていきたい。やっとここまで来たとの思いだ」

 ―この1年をいかに取り組んでいくか。
 「帰村に向けての準備の年にしたい。営農再開など自立に向けた取り組みを進めていく。今年はコメの実証栽培も始まるが、水田のほぼ半分が仮置き場になっている現状もあり難しい部分もある」

 ―今後の村の課題は。
 「若い人たちが戻ってくるかを一番心配している。国が避難指示の解除基準とする年間被ばく線量20ミリシーベルトでは不安は拭えない。基準が高すぎると思う。ほかにも学校の問題や医療の確保など、帰村後の課題は多い」

(2015年3月5日 福島民友ニュース)



 

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