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【避難市町村長に聞く】 遠藤広野町長、菅野飯舘村長

 【 遠藤 智広野町長 】「幸せな帰郷」目指す 

 ―震災から4年になる。
 「町に帰還した住民の数は震災前の約5割となった。震災前の町のような安定した生活を取り戻すために、住民の気持ちに寄り添いながら『幸せな帰郷』を果たせるようにしたい」

 ―今後の取り組みは。
 「課題は山積している。住民帰還のほか、作業員との共生や土地の集積、住民の安全安心の確保や放射線対策など、一つ一つの課題を着実に解決していく。4月には、中高一貫校『ふたば未来学園高』も開校する。ここに通う生徒たちに古里と思ってもらえるような、誇れる地域への再生を実現したい」

 ―中高一貫校のほか新年度は商業施設も完成する。
 「まずは高校生が安心して学べる環境を整える。町民の理解も得ながら全町で支援していく。8月に商業施設が完成すると、住民から強い要望があった買い物の場所が町内にできる。住民生活の向上につながると期待している」

 ―双葉地方の復興に果たすべき役割は。
 「町内は原発作業や除染の拠点となっている。先に戻った自治体として覚悟も持ち、他の町村と連携し古里の再生に取り組む」


 【 菅野典雄飯舘村長 】避難解除時期決める 

 ―震災から4年となる。現状をどう認識している。

 「除染が進み、仮設焼却炉が稼働するなど、復興に向けて今までになく進んだ年だった。しかし、住民目線でさらに早く除染事業を進めてもらわなければならない」

 ―当面の帰還目標を来年3月としている。
 「希望的なプランだが、(帰還するのは)『この時だと』指定する年だと思っている。村民をはじめ多くの人と話し合い、避難解除の時期を決める。決定には1年もかけられない。今年の夏から秋にかけて決めていきたい」

 ―村に戻らない村民にも支援策が必要だ。
 「戻らないから『だめ』ということになれば、もう道はない。2地域居住も一つのケースだと思う。臨機応変に対応し、精神的に納得できるようにサポートしていきたい。村民一人一人に向き合っていきたい」

 ―間もなく節目の5年目に入る。どのように取り組んでいくのか。
 「原子力災害は、全く種類の異なる災害。毎年、極限の判断をしてきた。今年は『あの時頑張ったから今の村がある』と思える年になるよう努力していきたい」

(2015年3月6日 福島民友ニュース)



 

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