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【避難市町村長に聞く】 松本楢葉町長、桜井南相馬市長

 【 松本幸英楢葉町長 】水道の安全対策に力 

 ―震災から間もなく4年が過ぎる。
 「帰町に向けて町の復旧・復興は順調に進んでいるが、町内の家屋解体や除染など解決すべき課題は山積している。特に新年度は、町民の関心が高い水道水の安全対策にも力を入れる」

 ―昨年12月から町の自宅に拠点を移した。
 「道路の混雑ぶりや夜道が暗いことなど、実際に住むことで分かることがある。自宅に戻れることはうれしく、一日も早く町民が戻れるようにしたいとあらためて感じている」

 ―今春以降とした帰還の目標が近づいている。
 「昨年『早ければ来春以降』と示した時期が近づいている。竜田駅東側の開発やモックアップ施設なども大きく進む予定だ。帰還は準備段階に入っている」

 ―国に求めたいことは。
 「帰還や生活環境の整備に向け町は除染や原子力関連の検証委を設けたが、町だけでできることには限界がある。安全で安心な生活環境を整えるためにも、国に前面に立ってほしい」

 ―5年の節目に向けてどんな1年にしたいか。
 「町民が暮らせる環境が整ったと胸を張れるような1年にしていく」


 【 桜井勝延南相馬市長 】働き手世代など集積

 ―震災から4年を迎えるが、どう受け止めるか。

 「震災、原発事故直後の人っ子一人歩いていないような状況を思い出すと、5万3000人の住民が市で暮らしている現状を何よりうれしく思う。われわれにとって最大の決断は、市役所をとどめたこと。今後も住民の帰還を進めていく」

 ―現在の課題は。
 「働き手世代を中心に、いかに人を市に集積するかが最大の課題になる。南相馬市をアピールすることで、外部から新しく市に入って来てくれる人を増やしたい。医療や介護、福祉、産業の復興など、全ての分野に挑戦する人材の獲得を目指していく」

 ―市は来年4月の避難指示解除が目標だ。5年目の取り組みをどう進めるか。
 「避難指示の解除に向け、小高区を中心に原発から20キロ圏内の地域をしっかり立て直していく。毎日、一つ一つがチャレンジになる。心一つに、世界に誇れる南相馬の再興を成し遂げる」

 ―市民にメッセージを。
 「苦難の日々は今でも続いているが、それを乗り越えた先に幸せがある。みんなで支え合えば、必ず復興は成し遂げられる。それを信じて共に頑張ろう」

(2015年3月7日 福島民友ニュース)



 

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