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林業復活へ知恵 南会津の団体「森林のブランド力高める」

林業復活へ知恵 南会津の団体「森林のブランド力高める」

木材から精油を抽出する作業に当たるスタッフ=9月、南会津町

 総面積約886平方キロのうち、95%を森林が占める南会津町。福島第1原発から約160キロ離れていても根強い風評で木材の需要が落ち込む中、知恵を絞って林業再生を目指す動きが活発化している。
 地域活性化事業に取り組むNPO法人南会津はりゅう里の会は今年8月から、地元産クロモジなどの樹木を原料にした精油(エッセンシャルオイル)の本格製造に乗り出した。精油は心身を癒やす効果のある香り成分を含んでいるとされ、特に香りが良いため人気の高いクロモジは同町に豊富に植生している。
 同会は、町内の林業関係者から仕入れたクロモジなどの樹木を原料にすることで、林業の活性化につなげたい考え。生産した精油は、既に東京の専門店に全量を買い取ってもらう仕組みを構築しており、将来的には海外輸出の実現を目指す。同町の林業関係者らでつくるNPO法人みなみあいづ森林(もり)ネットワークは町内の森林について、木材の販路開拓などで国際的に通用する基準「森林認証制度」の認証取得面積の拡大を目指している。
 同制度は、森林・林業関係団体や学識経験者らでつくる「緑の循環認証会議(SGEC)」が管理の徹底や生態系などの環境に配慮した森林を認証している。ロンドン五輪では、関連施設の建材として認証を受けた森林で生産された木材が積極的に活用されるなど、国際的に需要が高まっている。既に同町の森林約470ヘクタールで認証を取得済み。同ネットワークは、東京五輪での需要も視野に入れ、認証面積を1000ヘクタールまで拡大したい意向。現在は新たな認証取得に向け準備を進めている。松沢瞬事務局長(27)は「森林のブランド力を高めたい」としている。
(2015年9月11日 福島民友ニュース)



 

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