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為末大さん“夢の力”語る 双葉郡の子どもに「初の授業」
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為末さん(左)の授業で、自分たちの夢について書く子どもたち=いわき市・双葉北小
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双葉郡内の子どもたちを支援する「ふたばの教育復興応援団」による同郡内の学校での初の授業が5日、いわき市にある楢葉中と双葉南小、双葉北小、双葉中で行われ、同応援団のメンバーで陸上男子400メートル障害日本記録保持者の為末大さんが子どもたちに「夢」の力について語った。
同じ仮設校舎で授業を行う双葉南小と双葉北小では、体育館で体を使ったゲームを楽しんだほか、為末さんが子どもたちに速く走るためのコツを伝授した。続いて、双葉北小の5、6年生を対象に道徳の授業を行った。為末さんは陸上競技を始めたきっかけや、初めて出場した2000(平成12)年のシドニー五輪の予選で転倒したことから学んだことなどを伝えた。
双葉中では全学年を対象に講演。為末さんは生徒からの質問に答えながら、「将来の夢や職業を通じて自分はどうなりたいのか、ほかの人にどうしてあげたいのか、社会をどうしたいのか、ぜひ考えてほしい」などと語りかけた。授業に参加した双葉北小6年の木幡穰清(しげきよ)君(12)は「速く走れるように、今日教わったコツを守っていきたい」、野村遥花さん(12)は「五輪で失敗してもそこから立ち直った強さはすごいと感じた」と話した。為末さんは「双葉郡の子どもたちは今も特殊な環境にあるが、子どもたちが夢を見つけてがんばれるようにこれからも応援していきたい」と語った。
(2015年2月6日 福島民友ニュース)
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