衆院選に向けポスター掲示規制、ツーショット相手選び苦慮
衆院議員の任期満了(9月10日)まで半年となる10日から、候補予定者の単独ポスターの掲示が規制される。公職選挙法で禁止する「選挙の事前運動」になるためで、立候補予定者と政党関係者などが一緒に写る「ツーショットポスター」などの掲示に切り替える必要があり、県内の各候補予定者の事務所も9日まで張り替えに追われた。同時にツーショットの相手に悩む陣営も少なくない。党のトップと一緒に写ったものが主流だったが、自民党の麻生太郎首相は低支持率にあえぎ、民主党の小沢一郎代表は公設第一秘書が逮捕。思案顔の関係者も多い。
衆院選は過去、任期満了の半年以上前には解散することが多かったが、今回は解散時期が延びた結果、ツーショットポスターの出番となった。
「麻生首相とのポスターは、後援会が張り替えている」と話すのは自民党議員の秘書。新しいポスターは最近、メディアに出る機会が多い大臣と一緒のものという。「地元に応援に来てくれた。議員が政策に共鳴しているので」と理由を説明する。別の自民党議員の事務所はポスターの相手について「現在、所属する会派内で調整中」と話し、麻生首相以外とのツーショットを検討していることにも含みを持たせた。
(2009年3月10日 福島民友衆院選ニュース)
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