郡山市長に原氏再選 衆院選、各党「影響ない」
任期満了に伴う郡山市長選は12日、投票が行われ、即日開票の結果、現職で同市長の原正夫氏(65)=無所属=が7万2235票を獲得、新人で大学教授の品川万里氏(64)=無所属=に1万834票の差をつけ、再選を果たした。
原正夫氏と品川万里氏の保守系同士の一騎打ちとなった郡山市長選では、次期衆院選福島2区で議席を争う自民、民主の国会議員の動向が注目された。自民の根本匠衆院議員が原氏の応援でマイクを握り、民主の太田和美衆院議員を後押しする増子輝彦参院議員が品川氏の支持を鮮明にした。自民、民主の両県連関係者の多くは「衆院選に影響はない」とみているが、支持層や政党内部にしこりが残るとの懸念の声もある。
自民は前回の市長選に続き、同市選出県議の対応が分かれた。斎藤健治県連幹事長は「原氏、品川氏とも保守系で分裂とは考えていない」とした上で、県連幹事長を務めた原氏の当選に「(衆院選に)手応えを感じている」と話した。品川氏を応援した県議も「市長選は自分の信念で応援した。衆院選は関係ない」と話し、根本氏を支援する考えを強調した。
一方、民主は、自主投票としながら増子参院議員が支持した品川氏が敗れたことに、中村秀樹県連幹事長は「2区の局地戦という見方をすれば、衆院選に影響があるかもしれない」と懸念するが、同市長選への県連の対応について「あくまで自主投票」と強調した。別の県連幹部の県議は「市長選は保守分裂の選挙となった。根本対太田の構図にはならなかった」と語る。自民と連立を組む公明は、市議団の全員がそれぞれの判断で原氏を支援した。甚野源次郎県本部代表は「保守分裂後の自民側の関係修復は気になるが、公明としては衆院選に向け自公の連携を進める」と話している。
(2009年4月14日 福島民友衆院選ニュース)
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