衆院は２１日午後の本会議で解散された。政府はこの後の臨時閣議で「８月１８日公示―３０日投開票」の総選挙日程を決定。自民、民主の二大政党が政権を懸けて激突する４０日間の歴史的な政権選択選挙が事実上スタートした。衆院選は小泉純一郎首相の下で自民党が圧勝した２００５年９月の郵政選挙以来約４年ぶり。
　県内の５小選挙区には２１日現在、１７人（前職９人、新人８人）が立候補を予定している。前々回と同数で前回より２人多く、すべての選挙区に自民、民主が候補者を擁立、政権を懸けた舌戦が展開される見通し。
　１区は、法務副大臣の佐藤剛男氏（７２）の引退に伴うコスタリカ方式解消で自民前職亀岡偉民氏が再選を目指し、元福島市議の民主新人石原洋三郎氏が挑む。共産は１区に絞り党県委員の新人山田裕氏を擁立。諸派の幸福実現新人大橋一之氏が立候補する。
　２区は、６選を狙う自民前職根本匠氏と、千葉７区から選挙区を替え再選を目指す民主前職太田和美氏が激突する。幸福実現新人酒井秀光氏が挑む。
　３区は、県連代表で６期目に挑む民主前職玄葉光一郎氏と、コスタリカ解消で５区から３区に移る自民前職の環境副大臣吉野正芳氏が戦う。幸福実現は新人博多泰子氏を擁立する。
　４区は、県内最多の１４選を目指す民主前職渡部恒三氏と、再選を狙う自民前職渡部篤氏の対決に、元県議の無所属新人小熊慎司氏が参戦。幸福実現新人鈴木規雄氏が立候補する。
　５区は、前回比例東北に出馬した自民前職坂本剛二氏と、過去２度にわたり比例で復活当選した民主前職吉田泉氏が６年ぶりに小選挙区で激突する。幸福実現新人石渡剛氏が挑む。
　比例東北では本県関係で公明元職若松謙維氏（石川町出身）、共産新人宮本しづえ氏（福島市出身）、幸福実現新人秋元真樹氏（田村市出身）が立候補を予定。自民、民主はいずれも小選挙区候補者が重複立候補する見通し。
（２００９年７月２２日　福島民友衆院選ニュース）