各陣営、活動手探り お盆配慮で戸惑い
13日は盆の入り。前哨戦が激しさを増してきた衆院選は一転、18日の公示直前に「お盆」をはさむ異例の展開になり、県内5選挙区の立候補予定者の各陣営は「初めての経験」に、どう動けばいいのか、戸惑いを隠せない。本来ならば前哨戦の仕上げ段階だが、公職選挙法違反や有権者の感情を気遣って、あいさつ回りを控えめにする陣営が目立つ。一方、お盆のにぎわいを当て込んでショッピングセンターなどでの街頭宣伝を計画する陣営もあり、陣営関係者には、まったく手探りでの活動期間になっている。
ある予定者は12日、盆の入りを前に支持者へのあいさつ回りを精力的にこなした。13日からは地域の風習に沿った新盆回りにとどめる。
別の前職は「盆と正月は選挙はしないもの」と政界の常識を口にする。陣営関係者は「新盆回りも親せきまでが限界。それ以上になると選挙違反になりかねない」と悩む。対抗する陣営の関係者も「お盆に選挙向けの活動をしたことがないので、どう動けばいいのか…」と苦悩の色。お盆期間中は党支部や後援会回りを中心に行う予定だ。
「新盆の家や、帰省者を迎えた家に迷惑はかけられない」。ある予定者は有権者の感情に配慮し、あいさつ回りは控えて、人通りの多い場所や観光地での活動に力を入れる。
(2009年8月13日 福島民友衆院選ニュース)
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