「国民の怒りが拍車」 民主の衆院選勝因分析/連合福島
連合福島(羽田則男会長)は3日、福島市で執行委員会を開き、推薦した5人の民主党候補全員が当選した衆院選を「経済不況で増大した国民の怒りと政策転換への期待感が政権交代に拍車を掛けた」と振り返り、民主党に国民目線の政治を求める考えを示した。10月に開く年次大会で総括素案を示す方針。
執行委員会は、民主躍進の背景を(1)小泉構造改革による業界団体の自民党離れ(2)昨年後半からの経済不況で国民に政権交代の期待が高まったこと(3)自民が内部分裂して政権与党としての信頼を失ったこと−の3段階に分析。中でも労働と生活環境の悪化に対する怒りが、無党派層の民主支持につながったとみている。
羽田会長はあいさつで「働く者の政策実現のため民主党と協力する関係に揺るぎはない」と強調しながらも、「政党と労働組合の政策が100%合致することはない。民主党と連合が互いの組織を認め合い、裏表のない話を続けることで国民目線の政策をやり遂げる必要がある」と指摘した。
執行委員会開催に先立ち、中村秀樹民主党県連幹事長が支持へのお礼のあいさつに立ち、「勝利を得たからこそ謙虚な姿勢で」と県連としての考えを示した。
(2009年9月4日 福島民友衆院選ニュース)
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