吉野氏、3区転出を正式表明 5区のコスタリカ解消
次期衆院選に向け、自民党選対から福島5区のコスタリカ方式解消に伴い同3区への「国替え」を打診された吉野正芳氏(60)=3期=は13日、いわき市で連合後援会の拡大役員会を開き、党の方針を受け入れ、3区に転出することを正式に表明した。これに伴い5区のコスタリカは解消され、5区は前回比例で当選した坂本剛二氏(63)=6期=が立候補する。党本部は吉野氏を比例上位で優遇する方針。
役員会は非公開で開かれ、終了後に記者会見した吉野氏は「私の行く末は後援会の意向に従うとしていたが、地元、国政や数多くの課題に取り組むべきとの意見が圧倒的に多かった。3区に行って一生懸命選挙を戦い、何としてもバッジを付けて、仕事に全力を尽くしていく」と語った。
役員会には坂本、吉野両氏が所属する町村派の町村信孝代表世話人が出席した。町村氏は報道陣に対し「吉野さんと一緒に古賀誠選対委員長に直談判したが、党方針は変わらない、覆すことはできないということで吉野さんの苦渋の決断に至った」と説明。吉野氏に対し「党人として、国会議員として大変苦しいだろうが、自分の選挙区が拡大すると思い、より大きな立場で役割を担ってほしい」と述べた。さらに「5区の坂本さんの当選のため(吉野氏の)後援会の皆さんに全力を尽くしていただきたいとお願いした」と語った。また、町村氏は衆院選の投開票時期について「11月中旬か下旬になる」との見通しを示した。
(2008年10月15日 福島民友衆院選ニュース)
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