全域で票の掘り起こし 福島市議選終盤の情勢
東日本大震災の臨時特例で春の統一地方選での実施が延期された福島市議選は、投票日の31日まであと2日を残すのみとなり、各陣営は終盤の追い込みに奔走している。
今回の市議選は、旧飯野町との合併で飯野選挙区増員選挙が行われたことによる現行定数39から定数を38に戻し、1市1選挙区で実施。現職31人、元職1人、新人12人の計44人が立候補した。地盤が競合する候補者も多く、地元の票を固めつつ市全域で票の掘り起こしを図っている。
各陣営とも、震災からの復旧・復興、放射線対策を中心に訴えているが、現職のある陣営は「4年前に比べて、有権者からの反応が鈍い」と話す。多くの陣営が前回の投票率56.81%を下回ると予想、震災復旧で有権者の選挙への関心が薄く、夏休みに入り、子どもを連れて市外に出向く世帯も多いとみている。
(2011年7月29日 福島民友ニュース)
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