若松市長選スタート 室井、栗城氏一騎打ち
東日本大震災で春の統一地方選の実施から延期された会津若松市長選は31日告示され、ともに新人で、元県議の室井照平氏(55)=無所属、元河東町長の栗城春夫氏(60)=無所属=の2人が立候補を届け出た。両候補は市街地で第一声を上げ7日間の舌戦に入った。新人同士の一騎打ちは1980(昭和55)年以来31年ぶり。同市議選(定数30)も同日告示され32人が立候補、市長選とダブル選挙に突入した。両選挙とも7日に投開票が行われる。
同市長選は、現職の菅家一郎氏(56)が国政への転身を表明したことで、12年ぶりに新たなかじ取り役を決める選挙で、厳しさを増す雇用環境の改善や、原発事故の影響で打撃を受けている観光や農業など同市の基幹産業の再生などを焦点に展開される。
室井候補は、観光や農産物の風評被害対策を前面に打ち出し、新規企業誘致による仕事づくり、市役所業務の外部委託推進などを訴え、県議や市議、企業経営で培った「民間目線」の市政の実現を強調している。
栗城候補は、会津地域17市町村の連携強化や既存の企業支援による雇用創出、小中学校教育の拡充などを重点施策に掲げ、首長としてのキャリアや同市職員としての行政経験を生かした市政の改革を訴えている。
期日前投票は1日から6日まで、旧会津図書館、北会津支所、河東支所、大戸公民館、湊町の基幹集落センターで受け付ける。
(2011年8月1日 福島民友ニュース)
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