投票率「60%台前半か」 若松市長選で両陣営予想
新人同士の一騎打ちとなった会津若松市長選(7日投開票)は、元県議の室井照平候補(55)、元河東町長の栗城春夫候補(60)が激しく競り合いながら終盤戦に突入する。東日本大震災の影響などから「有権者の関心はいまひとつ」と言われる中、両陣営とも投票率を「60%台前半」と予想、終盤の票の上積みに力を入れる。
3期目の現職菅家一郎氏(56)が国政への転身を表明、新人同士の一騎打ちとなった今回の市長選だが、震災で春の統一地方選での実施が延期されたことなどからムードは低調気味。同日選で行われている市議選も、定数30に対し立候補者数は同市選管に残る記録の中で史上最少の32人にとどまり、有権者からは「いろいろな選挙を見てきたが、ここまで静かな選挙も珍しい」との声が聞かれる。
前回2007(平成19)年の市長選の投票率は69・51%。今回の投票率について室井陣営は「期待を込めて65%と言いたいところだが、実際は60%台前半だろう」と予測。栗城陣営も「市内の雰囲気を見れば、60%台前半がいいところではないか」とみている。
7月31日に投票が行われた福島市議選の投票率が前回から大幅に下がり、50%を切ったことも投票率低下を予想させる一因となっている。7月30日現在の会津若松市の有権者数は10万1673人で、投票率が60%ならば約3万500票、65%ならば約3万3千票が過半数のラインとなる。両陣営とも、過半数の支持固めを進め、終盤でどれだけの上積みができるかに全力を挙げている。
◇会津若松市長選立候補者
(届け出順、敬称略)
室井 照平 55 無 新
栗城 春夫 60 無 新
(2011年8月4日 福島民友ニュース)
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