支持者から花束を受ける室井さんと妻の洋子さん＝７日午後１０時５０分ごろ、会津若松市南花畑

　「よし、勝ったぞ」―。７日に投開票が行われ、市内を二分した激戦に終止符が打たれた会津若松市長選は、新人で元県議の室井照平さん（５５）が初当選。選挙事務所に吉報が入ると、集まった支持者は何度も拳を突き上げ、喜びを爆発、割れんばかりの歓声がどっと沸いた。
　新人同士の激戦を勝ち抜いた室井さん。妻の陽子さん（５４）と選挙事務所に姿を見せると、歓声と拍手が沸き上がった。喜びをかみしめながら、支持者とがっちり握手した室井さんは「厳しい戦いだったが、皆さんの力強い支援で勝利することができた。培ったネットワークを生かし地域の協力を得て市の課題解消に取り組む」と感謝と決意の言葉を述べた。
　今回の選挙戦では「民間視点の市政運営」をキャッチフレーズに掲げ、市議と県議のキャリアに加え、民間企業で培った経営感覚を市政に取り入れたい―と訴え続けた。着々と支持固めを図った相手候補を意識して「われわれは挑戦者」とも言い続け、支持拡大を目指して支持者と一丸となって走り抜けた。
　だるまに目が描かれ、全員で万歳三唱の大合唱。室井さんは目頭を押さえた。
（２０１１年８月８日　福島民友ニュース）