minyu-net

ホーム 県内ニュース スポーツ 連載 社説 イベント 観光 グルメ 健康・医療 購読申込  
 
2011統一地方選(福島)
  統一地方選ニュースTOP
 統一地方選で県内のトップを切る県議選は4月1日の告示(同10日投票)まで1カ月を切った。1日現在、19選挙区に現職44人、元職4人、新人30人の計78人が立候補を予定。現職は議会と前哨戦の両立に多忙を極め、元職と新人も信条を訴え奔走する。少数激戦の様相だが、結果次第では、県議会の勢力図が大きく変化する可能性をはらんでいる。各党の思惑が入り乱れる県議選の焦点を分析した。
【 民 主 】
迫る・2011県議選
【 中 】

現職16人基盤に自信


地域浸透へ初の統一公約

 2日、福島市で開かれた民主党県連、連合福島、社民党県連、県議会会派の県民連合との「4者協議会」。知事選などで連携してきた4者が、4月1日告示の県議選での協力を申し合わせた。会議を終えた宗方保総務会長は「全国的に民主党は逆風と言われているが、16人の現職県議がいる本県の基盤は、風だけでつくられたものではない。現有議席を増やすことはあっても、減らすことはない」と県議選への決意を述べた。

 県連は今回の県議選で当初、2009(平成21)年8月の衆院選で県内全選挙区で勝利した余勢を駆り、30人以上の公認候補の擁立を目指し県議会第1党を狙う方針だった。候補者の空白区だった石川郡に公認候補を擁立、定員が多い都市部選挙区で候補者を増やすなど一定の成果を挙げたものの、2日現在の公認候補は23人にとどまっている。

 擁立作業を担っていた安瀬全孝幹事長(当時)が昨年12月に死去した。宗方総務会長は、擁立が目標に及ばない理由について「安瀬氏の存在が大きかったことは確かだが、県連の実力の現れだ」と、厳しい情勢にあることを認める。

 公認候補者はこれまでにない有権者の反応に苦慮している。吉田公男政調会長は「あいさつにいくと必ず国政の混乱を指摘される。最後には『あなたの責任ではない』と言われるが」と言葉を詰まらせる。県連内には「09年の衆院選で政権交代を期待した都市部の無党派層が、現在の党の迷走ぶりに批判的で票が離れる」との危機感もくすぶる。

 県連は現状を打破するため「地域課題の解決集団」としてのアピールに取り組む。全県統一のチラシを県議選では初めて作成。産業雇用と医療福祉の充実などを県民への約束として掲げ、各候補者が選挙区特有の課題解決策を呼び掛ける作戦を徹底する方針だ。連立を組む国民新党系の郵政関連団体からの支援も固まるなど戦いの準備が進む。

 「政権交代」の国政の大きな流れの中で議席を伸ばしてきた民主が、県政課題の解決という地に足をつけた訴えで支持を得られるか、地力が問われる。

−−− 2011年3月3日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−
 
 

福島民友新聞 購読ご案内

ご購読のお申込

会社案内
会社概要|▶支社・支局のご案内|▶窓の投稿
広告局のページ|▶福島民友愛の事業団
社内見学|▶移動編集局|▶民友メールアドレス

 民友携帯サイト
   

右のコードを読み取り、表示されたURLでアクセスできます。

QRコード
 

福島民友新聞社
〒960-8648 福島県福島市柳町4の29

個人情報の取り扱いについてリンクの設定について著作権について

国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN