石原氏と橋下氏の街頭演説には大勢の市民らが詰め、注目度の高さを物語った＝２７日午後、福島市

　福島市で２７日、街頭演説に臨んだ日本維新の会の石原慎太郎代表、代表代行の橋下徹大阪市長。東京電力福島第１原発事故について石原氏は「事故は人災だ。海岸のそばに原発を立地したのは失敗だった」と断言したが、主張の中心は官僚機構の政治改革の必要性で将来の原発依存度などエネルギー政策には言及しなかった。
　橋下氏は原発事故について「政治の悪い部分が全て出た。事故対応や被災者支援策で政治は何をやったのか。政治家に必要なのは実行力だ」と強調。
　会津若松市でも街頭演説した橋下氏はエネルギー政策について「原発に依存しないという考え方は何ら変わっていない。新しい電力供給体制に変えていく」と述べた。
　福島市での演説を聞いた同市の主婦立花八重子さん（６９）は「首長としての実績から説得力がある。政治を変えてくれるのではないか」と話した。同市の農業高橋和信さん（５２）は「原発事故やエネルギー政策で具体的な発言が少なくて物足りなかった」と語った。
（２０１２年１１月２８日　福島民友衆院選ニュース）