安達太良仮設集会所で投票する富岡町民

　東京電力福島第１原発事故のため避難している相双地域の一部町村選管は７日から、第４６回衆院選の期日前投票の投票所を一部の仮設住宅に期間限定で開設している。同日はトップを切って広野、富岡両町がいわき市と大玉村にそれぞれ投票所を設けた。
　仮設住宅に期日前投票所を開設するのは広野、富岡両町のほか、楢葉、川内、大熊、双葉、浪江の５町村と飯舘村の８町村。計２４カ所を巡回する形で開設する。
　このうち安達太良仮設集会所では、富岡町選管が選挙を知らせるのぼり旗を立て、選管職員が待機した。同仮設に避難する主婦（６５）は「近くで投票できるのは便利」と、投票所設置を歓迎。会社員男性（４６）は「告示から投票まで期間が短い。迷っている人は考える時間がないのでは」と指摘した。
　避難町村は１５日まで、役場機能を移転する役場などにも期日前投票所を開設している。ほかの県内市町村選管も投票日前日の１５日まで、期日前投票所を開設している。
（２０１２年１２月８日　福島民友衆院選ニュース）