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第47回衆議院議員選挙
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県内候補選考大詰め 衆院選ふくしま、5選挙区焦点

 衆院が解散した21日、県内5選挙区で立候補を予定している陣営は、選挙に向けた動きを本格化させた。県内の5選挙区には前職、元職、新人の計15人が立候補を予定しており、各党の候補者選考も大詰めを迎えた。

【1区】亀岡氏と金子氏が激突
 自民から前職の亀岡偉民氏(59)、民主から元参院議員の新人金子恵美氏(49)が立候補を予定しており、同じ県北を地盤とする2人が初めて激突する。共産の新人で党福島・相馬地区原発被害対策委員長の渡部保子氏(72)も立候補を表明し、同区の構図はほぼ固まった。
 一方、かつて民主に属していた元職石原洋三郎氏(41)が出馬の意思を示していたが、金子氏の出馬の動きなどを踏まえて21日に出馬見送りを表明した。石原氏の支持層の動きも注目される。
 1区は、放射線量の比較的高い地域が含まれ、除染の推進など対策の加速化について候補者がどのように訴えるか有権者が注視している。

【2区】前復興相に2新人挑む
 経済県都の郡山市が核となる2区は、7選を目指す自民前職の根本匠氏(63)に、民主新人で医師の岡部光規氏(46)、共産新人で党郡山・安達地区副委員長の平善彦氏(62)が挑む構図となる見通し。
 除染や子育て支援、風評対策のほか、拠点整備が進む再生可能エネルギーや医療機器など経済の活性化への振興策が問われる。根本氏は前復興相として創設した交付金制度など復興施策の実績を示し、組織の引き締めを徹底する。
 岡部氏は医療福祉に精通する立場と清新さを幅広くアピールして支持拡大を目指す。擁立作業の出遅れを挽回できるかが焦点だ。
 平氏は脱原発や消費税増税反対を訴え、安倍政権への批判票取り込みを狙う。

【3区】自民新たな候補者模索
 3区は、8選を目指す民主の前職玄葉光一郎氏(50)に、前回比例東北で復活当選を果たした自民の菅野佐智子氏(61)らが挑む構図とみられていたが、菅野氏が3区で立候補せず、比例に専念すると表明したことで状況は急変した。急きょ候補者選定に入った自民は21日、3区の県議らが対応を協議し、23日の支部長・幹事長会議で新たな候補者を決める。
 共産の新人横田洋子氏(56)と前・新3人の選挙戦となる見通しだ。
 県南の3区は、東日本大震災からの復旧、復興に加え、福島第1原発事故による風評被害の払拭(ふっしょく)が大きな課題。有権者が地元の将来の展望を見いだせる政策を打ち出せるかが各陣営の浸透の鍵となりそうだ。

【4区】民主断念、野党間連携へ
 4区は、再選を期す自民の菅家一郎氏(59)、維新の県総支部代表小熊慎司氏(46)、共産新人の党会津地区副委員長田中和加子氏(58)の3氏が出馬する見通しのほか、社民は県内小選挙区で4区のみに絞り込み、候補選定を進めている。独自候補の擁立を断念した民主は、連携の可否で維新、社民の動向を注視している。
 選挙区の会津は基幹産業の農業、観光業への風評被害の払拭(ふっしょく)や少子高齢化対策、新潟・福島豪雨で被害を受けたJR只見線の全線復旧などの課題を抱える。観光分野は大河ドラマ「八重の桜」の効果で回復傾向にあるが、関係者からは「一時的」との不安の声も上がっており、持続可能な政策が求められている。

【5区】坂本、吉野氏の動向注目
 東京電力福島第1原発事故や津波被害の影響が大きく、復興の加速化が求められる5区。自民から5区支部長の坂本剛二氏(70)、比例中国の吉野正芳氏(66)の前職2氏が出馬の意思を示し、民主は前職の吉田泉氏(65)が5度目の当選を目指す。共産は新人で党いわき・双葉地区副委員長の吉田英策氏(55)を擁立する。
 選挙の構図は、自民党が坂本氏と吉野氏のどちらを公認するのか調整が難航しており、いまだに固まっていない。
 吉野氏は前回比例に回ったが今回は選挙区からの出馬意思を示している。
 一方、坂本氏も選挙区から出馬する意思は強く、県連と党本部が調整を進めており、今後の動向が注目される。
(2014年11月22日 福島民友衆院選ニュース)



 

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