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山中煎餅本舗(喜多方市)
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▽業種=せんべいの製造・販売
▽店舗=喜多方市字一丁目4643
▽工場=同市豊川町米室字遠瀬戸4325
▽電話=0241・22・0614
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丹念な手焼きで素朴な味
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「心を込めてせんべいを焼く」と話す店主の渡部さん
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山中煎餅本舗の「たまりせんべい」は、レンガ窯の炭火で手焼きする製法で生み出される。炭火を使うと、せんべいを大きくふっくらと風味を逃がさずに焼くことができる。窯出し後、はけで丸大豆しょうゆを塗り、窯の余熱で乾かす。職人が丹念に手焼きするせんべいは素朴で懐かしい味。さくさくした歯ごたえに、食欲を刺激する香ばしさが漂う。
1900(明治33)年創業の老舗。5代目店主の渡部ひとみさんが店を切り盛りしている。震災以降、喜多方市を訪れる観光客が激減、売り上げは落ち込む一方だったが、店には多くの励ましの声が届き、勇気づけられたという。
渡部さんは「お客さま一人一人を大切に、感謝の気持ちを込めてせんべいを焼いていく」と笑顔を見せる。
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(2011年9月17日付福島民友新聞「あした新聞のページ」より)
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