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第22回参議院議員選挙
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 参院選は24日の公示まで1週間を切った。県内の立候補予定者は、政権交代してから初めての国政選挙で有権者の審判を受ける。「戦い前夜」の各党、各陣営の戦略を探る。
【 選択の時 】
戦いの前夜−2010参院選ふくしま
【 5 】

多様な有権者の関心


政治の役割 期待込める

 各政党のマニフェスト(政権公約)が出そろい、民主、自民の二大政党が消費税率引き上げ方針を掲げたことで、増税の是非が選挙戦の最大の争点に浮上した。県民生活を取り巻く厳しい現状から、景気対策や雇用対策を望む有権者も多い。有権者はどのような関心を寄せるのか。参院選は24日に公示され、有権者は選択の時を迎える。

 須賀川市の会社役員の男性(35)は「消費税や日米問題など、論点が多く関心がある」と話す。南相馬市の自営業男性(41)も「商売や生活に直結するので、消費税の議論に注目しており、投票には必ず行きたい」と語り、消費増税の論議に高い関心を示す。

 有権者からは、地域経済の長引く低迷や雇用悪化などの厳しい現状を踏まえ、実効性のある政策の実現を望む声も聞かれる。二本松市の団体職員の女性(37)は「公約を守れる政党を慎重に選びたいが、雇用確保や景気回復に尽力してほしい」と、生活に密着した政策の着実な実行を求める。郡山市の主婦(69)も「高齢者福祉の充実と、若い人が働くことができる場所の確保を望む」と述べ、年金問題など社会保障の充実に期待を懸ける。

 有権者にとっては、政党が「約束」として示すマニフェストを実行してくれるのか、という点も関心事の一つだ。白河市の無職男性(63)は、今回の参院選についてマニフェストの実現性を評価の対象に挙げ「政権交代してから初めての国政選挙で、国民が政権の取り組みについて、どのように理解しているのかが分かる」と分析する。

 会津若松市のパート女性(55)は「公約を守ってほしいという気持ちが一番。立候補者の強い姿勢を見てから、投票先を決めたい」と話す。有権者が求める政策に対し、候補者や政党がどのような答えを出すのか。有権者は熟慮した上で一票を投じる。

 若年層を中心に有権者の選挙離れが懸念されて久しいが、「政治とカネ」の問題に象徴される政治への不信感を挙げる有権者も。いわき市の会社員女性(30)は「投票には行くが、政治とカネの問題で政治家に不信感を覚えた」と話す。喜多方市の保育士の女性(28)は今回の参院選を「一票を投じても、世間は変わらないと思う」と冷めた目で見るが、「国会議員は、国民の要望を国政に届けてほしい」と、政治の役割に期待を込める。(おわり)

−−− 2010年6月23日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−
 
 

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