井戸川前双葉町長を擁立へ 参院比例にみどりの風
みどりの風は20日、参院選比例代表に前双葉町長の井戸川克隆氏(67)を擁立する方針を固めた。東京電力福島第1原発事故後に地元町長として被害対策を担った井戸川氏擁立で、脱原発を目指す党の姿勢をアピールしたい考えだ。21日に正式発表する。
井戸川氏は福島民友新聞社の取材に対し「東京電力福島第1原発事故から学んだことや経験をもとに、国政の立場で原発問題をただしていきたい」と出馬する理由を語った。「原発再稼働や国外輸出の話の一方で、原発事故被災者の議論がされていない」としている。
井戸川氏は同町出身、小高工高卒。会社役員を経て2005(平成17)年、同町長に初当選。原発事故後に町の役場機能を埼玉県加須市に移したが、町議会と対立。中間貯蔵施設をめぐって今年1月には町議会が井戸川氏の不信任を決議。井戸川氏は議会を解散したが翌2月に町長を辞職した。
(2013年6月21日 福島民友参院選ニュース)
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