参院選、現職2氏に挑む新人4氏 復興施策最優先
第183通常国会は26日閉会し、与野党の第23回参院選に向けた戦いが実質的にスタートした。参院選福島選挙区は改選数が2から1に削減され、生き残りを懸けて競り合う現職2人に、新人4人が挑む展開になる。
出馬表明しているのは、民主党の元復興政務官金子恵美氏(47)、自民党の少子化担当相森雅子氏(48)の両現職と、共産党の党県常任委員岩渕友氏(36)、社民党の元中学教諭遠藤陽子氏(63)、諸派の幸福実現党員酒井秀光氏(45)、諸派の元会社役員杉内一成氏(80)の4新人。東日本大震災と、東京電力福島第1原発事故からの復旧、復興を目指す本県では、各陣営とも復興加速化や避難者の生活再建、再生可能エネルギーの推進など復興施策を最優先に掲げる。
原発の再稼働を目指す安倍政権に対し、自民党県連は県内原発全10基の廃炉を主張。原発再稼働に反対する民主、共産、社民など野党の政策をけん制する。高市早苗政調会長の発言問題がどう影響するかも焦点。また、安倍政権が進める経済政策は県内経済への波及効果がまだ未知数で、その評価も焦点となる。
福島選挙区では近年、民主党が自民党候補を抑えてトップ当選を果たしてきたが、民主党は昨年12月の衆院選・県内小選挙区で5議席から1議席に減らし、県連は解党的立て直しを迫られている。都議選と同様に民主の退潮傾向が県内の支持層でも続くのかを含め、参院選の投票結果が来年の知事選をはじめ今後の県政界に影響を与えるのは必至だ。
(2013年6月27日 福島民友参院選ニュース)
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