組織力で利用二極化 本県の「ネット選挙」
参院選は21日の投票日まで残り1週間となり、福島選挙区では注目のインターネット選挙について、積極的にネットを利用する陣営と、ほとんど利用していない陣営に二極化されてきた。ネット選挙解禁で、小さい政党や政治団体も大政党と同じように情報発信できる機会が生まれたかに見えるが、多くの人員を割ける組織力のある政党が積極的な情報戦を展開、態勢が十分でない政党などは人員不足で発信頻度が少ない現状が浮き彫りとなっている。
ある候補者は公示日の第一声から、陣営の専従スタッフが候補者の遊説の様子を撮影、ツイッターにも情報を掲載し、動画が見られるホームページに誘導している。別の候補者は1日に数十件の短文を投稿、遊説日程や各地での遊説の感想、有権者との触れ合いなどを紹介。スタッフが投稿しているケースも目立つ。
一方、公示後に候補者の考えや運動の様子を紹介するページを設けた陣営もあるが、ページを急きょ設けたため人が割けず、更新は1日1、2回と少ない。選対幹部は「ネット対策にまで手が回らないのが現状」と明かす。
(2013年7月14日 福島民友参院選ニュース)
|