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改選数が2から1に削減された参院選福島選挙区は、全国の傾向と同様に自民党候補の大勝で決着した。かつては衆院小選挙区の議席を独占するなど、県内でも圧倒的な強さを誇った民主党は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を経て、退潮傾向に拍車が掛かった。本県の復興の在り方や、安倍政権の経済政策などを争点に、6候補が1議席を争った激戦をデータで探った。 |
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【 得票分析 】
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森氏得票、金子氏の「2倍」 地方組織を“フル回転”
参院選福島選挙区の戦いは、当選した自民党現職の森雅子氏の得票が、次点の民主党現職の金子恵美氏の得票の2倍と、森氏によるダブルスコアでの圧勝劇だった。
市部と町村部で比較しても同様で、県内全域で森氏の強さが目立った。投票率が低迷する中でも、昨年の衆院選で議席を奪還した4選挙区の自民党国会議員や、党県連の県議らが地方組織をフル回転させ、手堅く票をまとめた。市町村別では、金子氏が森氏の票を上回ったのは伊達市のみ。地元の同市で意地を見せた。
森氏は地元いわき市で金子氏の3.2倍の票を獲得。東京電力福島第1原発事故で多くの住民が避難している双葉郡でも森氏は金子氏の2.4倍の差を付けており、公示直前に自民党の高市早苗政調会長が「原発事故の死者はいない」とした発言の影響を最小限にとどめた。2030年代までの原発ゼロを掲げた民主は対立軸を明確化させることができなかった。
衆院選挙区に当てはめてみると、5選挙区全てで森氏が金子氏を上回った。1区で森氏と金子氏の差は約3万6000票。金子氏は地元でも森氏に1.5倍の得票を許した。
一方、森氏の地元5区では森氏が金子氏の3倍の得票を得た。2、3、4区でも森氏が金子氏に約2倍の差を付けている。共産党新人の岩渕友氏は、ほとんどの市町村で3番手。自民、民主の二大政党の壁を崩せなかった。社民党新人の遠藤陽子氏は、地元双葉郡で3番手に食い込んだほかは、ほとんどの市町村で4番手に終わった。諸派新人の酒井秀光氏はほとんどの市町村で5番手。諸派新人の杉内一成氏は、地元の南相馬市や耶麻郡、双葉郡など複数の町村で5番手となった。
(2013年7月23日 福島民友参院選ニュース) |
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