「只見町長選」終盤の情勢 復興や地域振興などで論戦
任期満了に伴う只見町長選は、25日の投票まであと2日に迫った。いずれも無所属で現職の目黒吉久候補(60)と自営業で前町商工会長の菅家俊一候補(67)が町を二分した選挙戦を展開し、支持拡大にしのぎを削っている。
両陣営とも昨年の新潟・福島豪雨で甚大な被害を受けた同町の早期復興策や復興後の町の在り方、地域振興への取り組みなど論戦を交わしている。
目黒候補は農業と観光、交流、企業支援を基軸にした経済対策やユネスコエコパーク登録に加え、「自然首都・只見」にふさわしい公共施設再整備を掲げ、草の根運動を展開。集落単位で街頭演説を行い、地盤とする明和地区以外での支持拡大を図る。
菅家候補は、同町と新潟県を結ぶ国道289号の暫定運用に合わせた観光交流人口の拡大、企業の誘致、6次化産業の推進、起業家の支援など地域振興のための経済対策を訴える。地盤となる只見地区以外で、朝日、明和両地区での支持拡大に力を注ぐ。
前回の町長選の投票率が93.88%だったことから、両陣営とも投票率は90%を超えると想定。最終盤は町内全域で浮動票の激しい争奪戦が繰り広げられそうだ。
(2012年11月23日 福島民友・県内選挙ニュース)
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