双葉町議8人決まる 町政正常化へ町長選焦点
双葉町の井戸川克隆町長が不信任に対抗して議会を解散したことに伴う町議選は3日、投票が行われ、即日開票の結果、新議員8人が決まった。一方の井戸川氏が町議選の結果を待たずに辞職を表明した中で、東京電力福島第1原発事故後の井戸川町政にいずれも批判的な議員が議席を占めた。政治空白が生じた双葉町政の正常化に向けた焦点は、28日告示、3月10日投票で行われる町長選に移る。
町長選には、すでに元町議の尾形彰宏氏(54)が出馬の意思を示しているほか、今回当選した新議員1人の出馬が有力視され、選挙戦となる公算が大きい。他の新議員1人を擁立する動きもある。新議員が辞職すれば今回落選した次点候補者が繰り上げ当選となる。
仮に2人以上の議員の欠員が生じた場合は、1人が繰り上げ当選、残り1議席については町長選告示の10日前の18日を基準とし、議員が17日までに辞職すれば町長選と同日の補欠選挙が行われる。18日以降に議員辞職した場合は当面、補選はなく、欠員が続く見通し。
井戸川氏は12日で町長辞職となり、実質的には7日にも一線から退く。
双葉町議選では井戸川氏を全会一致で不信任とした前職8人のうち7人、さらに元職1人が当選した。
投票率は56.66%で前回を6.99ポイント下回った。当日有権者数は5376人(男性2599人、女性2777人)。当選証書付与式は4日、埼玉県加須市の町役場埼玉支所で行われる。任期は3日から4年。
(2013年2月4日 福島民友・県内選挙ニュース)
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