役場機能県内移転「判断を反省」 井戸川氏が会見
双葉町の井戸川克隆町長は7日、記者会見の中で「議会の圧力に屈し、役場機能をいわき市に移すことを判断したことは反省している」と述べ、「放射能の高い同市に、私としては役場や町民を移すことはできない」と理由を語った。
この発言に対し、役場機能の設置を受け入れる同市の渡辺敬夫市長は「いわき市、特に(受け入れ予定の)南部地区の放射線量が原発事故前の数値に近づいている状況の中、また、全市一丸で風評被害の払拭(ふっしょく)に取り組んでいる中、首長の発言としては事実を正しく捉えていない」と批判。さらに「本市への新たな風評被害を招くことにもつながりかねず、甚だ遺憾」と不快感を示した。
役場機能の県内移転をめぐっては、井戸川町長が昨年6月、議会の訴えに応じ県内移転を明言。同10月には、いわき市への移転を決定。本年度中の移転に向けて取り組んでいた。
(2013年2月8日 福島民友・県内選挙ニュース)
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