「双葉町長選」4人立候補 井戸川氏は出馬断念
前町長辞職に伴う双葉町長選は28日告示され、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に伴う全町避難により有権者が県内外に分散する中、いずれも無所属の新人4人が立候補して選挙戦に入った。立候補したのは、同町から避難している前町議伊沢史朗氏(54)、元町議尾形彰宏氏(55)と、町外出身者で福島市の元県議丹野恒男氏(71)、山梨県上野原市の無職染森信也氏(52)。辞職後に再出馬を表明していた前町長井戸川克隆氏(66)は同日、健康上の理由から出馬を断念した。
立候補者4人は、同町長選史上で最多。除染に伴う汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設の設置の可否や、避難区域再編の行方と賠償問題、「仮の町(町外コミュニティー)」をはじめ住民帰還の課題などが主な争点。新たな町政のリーダーが担う4年間は、町の存亡を懸けた取り組みが問われるだけに、各候補の政策や混迷した町を結束させる指導力をめぐって舌戦が繰り広げられる見通しだ。
投票は3月10日に行われ即日開票される。投票所は埼玉県加須市の町役場埼玉支所と郡山市の同福島支所に設けられ、投票時間は、埼玉支所が午前7時から午後6時まで、福島支所が午前7時から午後5時まで。
同町の有権者数は27日現在、5390人(男性2605人、女性2785人)。
(2013年3月1日 福島民友・県内選挙ニュース)
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