「双葉町長選」舌戦後半戦突入 政策の浸透手探り
前町長辞任に伴い10日に投開票が行われる双葉町長選は5日、10日間にわたる4候補の舌戦が後半戦に入った。東京電力福島第1原発事故で有権者が全国に散らばる状況での選挙戦。各候補は応急仮設住宅での街頭演説に力を入れるなど、見えない有権者に自身の政策をいかに浸透させるか手探りを続けている。
選挙は町内から避難する2人と、町外出身者2人の候補者による戦い。町内の伊沢史朗(54)、尾形彰宏(55)の2候補は、同じ町民という強みを生かし、訴えの浸透を図っている。一方、町外の丹野恒男氏(71)、染森信也氏(52)は、各自の政策を客観的に判断できる機会をと精力的に訴える。
同町は、中間貯蔵施設や町外コミュニティーなど課題が山積。いかに震災、原発事故から町を復興させていくか、具体的な政策、進路が問われる。後半戦で各候補がどのような町の将来像を示し、支持を集めるかが当選の鍵を握りそうだ。
(2013年3月5日 福島民友・県内選挙ニュース)
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