「投票率アップ」に奔走 トリプル選の富岡町選管
被災地の有権者にとって復興を加速させるための1票を投じる参院選。今なお全町避難が続く中、参院選と同一日程で、町長選と町議補選を行う富岡町選管は4日に迫った公示(告示)に向け、準備に追われる。復興予算を握る国と、町の行く末を決断する町のかじ取り役を託す選挙が重なり、有権者の混乱も危惧される。町選管は選挙ごとに投票用紙を色分けするなどの工夫を凝らす。公示が間近に迫った2日には、選挙担当者への説明会を開き、対応に万全の態勢で臨む。
三つの選挙を同時に、17日間で行うのは町選管も初体験だ。ただ、県内外に避難する有権者に十分な選挙情報を届け、不在者投票の期間を確保することを考慮した。町選管は「候補者に負担をかけるが、有権者にはベストな選択」と強調する。
トリプル選挙といっても参院選は選挙区、比例代表の二つの選挙があり、投票箱は四つになる。町選管は、投票用紙と記載台の候補者名掲示板の色を選挙別に4種類に分けた。さらに町長選と町議補選の投票を済ませた後、参院選の投票をしてもらう2段階にした。
(2013年7月3日 福島民友・県内選挙ニュース)
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