福島市長選に小林氏が出馬へ 現職と選挙戦の公算
12月7日の任期満了に伴う福島市長選で、独立行政法人環境再生保全機構石綿健康被害救済部長の小林香(かおる)氏(54)=伊達市保原町出身=は5日、福島民友新聞社の取材に対し「福島市の復旧・復興と発展のため、自ら先頭に立ち、かじ取りをしたい」と述べ、市長選に立候補する意思を明らかにした。近く辞職して立候補に向けた準備に入る。
同市長選では現職の瀬戸孝則氏(66)=3期=が6月定例市議会で4選を目指して立候補を表明しており、小林氏が立候補の意思を固めたことで、選挙戦となる公算が大きくなった。小林氏は今月中にも立候補を正式表明する見通しで、月内に活動拠点を福島市に構えたい意向。市内の商工関係者や女性団体などが後援会組織づくりを進めている。
小林氏は福島高、中大法学部卒、英国サセックス大修士課程修了。1988(昭和63)年に旧大蔵省に入省、財務省を経て2002年から環境省。09年7月からは2年間、同省東北地方環境事務所長を務めた。11年7月に環境省から同機構に出向している。
同市長選では瀬戸、小林両氏以外でも、共産党県委員会が新人の擁立を視野に入れて検討を重ねているほか、水面下で擁立を探る動きが複数あり、今後の情勢、選挙戦の構図については流動的な部分を多く残す。
(2013年7月6日 福島民友・県内選挙ニュース)
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