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「富岡町長選」終盤の情勢

 21日投開票の富岡町長選は19日、混戦模様のまま最終盤の戦いに入った。いずれも無所属で、前町議会議長の新人宮本皓一候補(66)と、現職の遠藤勝也候補(73)=4期=の両陣営は投票率50%台、当選ラインを3500票台と読み、仮設住宅での遊説を核にラストスパートをかける。
 16年ぶりの選挙戦は、原発事故による全町避難で町民が全国に避難する中、異例の17日間となったが、両候補とも有権者の所在をつかみ切れないなど、手探り状態で選挙運動を続ける。
 宮本候補は「生活再建!!新しい風」を掲げ、町政の変革を訴える。全町民の約3分の1に当たる約5500人が避難する大票田のいわき市に選挙事務所を構えて同市を重点にしながら、町内の建設業界などを足がかりに草の根運動を展開。後援会青年部、婦人部をフル稼働させ、若い世代の票の取り込みを図っている。
 遠藤候補は4期16年で培った国、県とのパイプや実績を強調。町民一律で平等な賠償の実現、復興、住民帰還を見据えた中長期的なシナリオ作りなどを公約に町政継続を訴える。町内の商工関係をはじめ支持者の地縁、血縁、組織などを頼りに県外避難者や借り上げ住宅に入居する有権者への浸透を図っている。
(2013年7月19日 福島民友・県内選挙ニュース)



 

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